0017話『礼号組、出撃!』
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
。
「ごめんなさい! 中破してしまいました!」
「わかったわ。戦闘終了後、司令官に指示を仰いでみるわ」
それで照月以外はなんとか朝霜も清霜もカスダメで済んで提督へと連絡を入れる。
「司令官。照月が被弾して中破したわ。どうする…?」
『照月の被弾具合はどうだ…?』
提督が少し慎重気な声を出して聞いてくる。
霞はこの世界で教わった講習を思い出していた。
この世界では辺りどころが悪ければ無傷でも轟沈の可能性があると。
最終的にものを言うのはやはり練度が十分なら継続可能なところだが、
「わ、私は大丈夫です。大破していなければいけます!」
照月のその言葉を聞いて霞は安心する。
照月はこれでも練度は90を越えているから十分に見極めは出来ているのだ。
「照月は大丈夫そうよ。司令官、指示を!」
『わかった。慎重に敵深部へと突入してそれを撃破してくれ』
「了解。いくわよ、みんな!」
「「「了解」」」
そして敵主力部隊と接触して霞以外が中破にされてしまうという状況だけど、
「まだよ! まだこの足柄はやれるんだから!」
「おうよ! あたいもまだいけるぜ!」
「うん! 清霜頑張る!」
「霞さん、私達の事は気にせずにいってください! 敵も後はタ級とル級二体だけですから!」
「照月も頑張ります!」
「わかったわ! 夜戦に突入するわ!」
そんな事で結果、霞以外は中破しながらも最後は飢えた狼の異名を持つ足柄がタ級を仕留めて戦闘が終了する。
そして提督へと報告する。
「司令官、敵主力部隊の無力化を確認」
『よくやった。任務達成だ。帰りの航路は十分注意して帰ってくるんだぞ』
「わかったわ。あなたもクズなりにいい指揮だったわよ」
『ありがとう』
提督から褒められて霞も提督を褒めているのか貶しているのか分からないが褒め返しながらも少し笑みを浮かべる。
それで帰還途中で足柄が霞に後ろから覆いかぶさりながらも、
「霞ちゃん、提督に褒められて嬉しそうだったじゃない…?」
「はぁ!? どこがよ。私は別に…」
「嘘はダメだよ霞ちゃん。笑っているの清霜見たんだから!」
「そうだぜ!」
「はい。霞さん、嬉しそうでしたね」
「照月もそう思います…」
みんなに見られていたのを霞は実感して顔を赤くさせながらも、
「ああ〜もう!? いい加減にしなさいったら!!」
全員に顔が赤くなっているのを気付かれないために大声で叱咤の声を上げたのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ