暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURY其は恐怖に彩られし宵闇の化身なる者〜LeseFear〜
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供の精神だから止めきれなかったんだろうな。うん、これは仕方がない。真面目君1人が騒いだところで止められないものもある。

「僕もダメだって言ったもん。でもこの子たちがさ〜」

「「「「「「えええーーーっ!」」」」」」

レーゼフェアが肩を竦めると正座させられていたリオ達が叫び、「裏切り者ぉー!」と罵った。対するレーゼフェアは「はあ? なんのことか知らないも〜ん」としらばっくれる。

「嘘おっしゃい、レーゼフェア! 嘘を吐く時いつも、はあ?と、もん!が付くその口クセ! さらに言えば、口の周りにマロンクリームが付いている!」

プリムがビシッとレーゼフェアの口を指差すと、あの子は袖口でグイッとクリームを拭って「僕、食べてないもん」白々しい嘘を吐いた。ここでとうとう妹に当たるプリムが「ふんっ!」レーゼフェアの頭に拳骨1発。

「いだっ! 殴ることないじゃん、プリメーラ! 僕って一応お姉さんなんだよ!?」

「なれば少しは姉らしく振舞ってくれませんかねぇ! もう! お父様とお母様も何か言ってください!」

私とシェフィは顔を見合わせて苦笑いをし、「それじゃあみんなで新しく作ろう」と提案。私やシェフィと一緒に菓子作りが出来ることを、リオ達だけでなくプリムまでもが「本当ですか!?」と満面の笑顔を浮かべた。

「僕、食べる係だから〜」

「に・が・さ・な・い♪」

逃げようとしたレーゼフェアの両肩に手を置いたプリムは、レーゼフェアを味見係ではなく後片付け戦力として居残らせた。

・―・―・終わりだ・―・―・

「・・・出来ないよ・・・」

レーゼフェアがそう漏らした。確定した。リアンシェルトはまだ確認できていないが、レーゼフェアは確実に記憶を取り戻している。俺は「どうしてこんな・・・」さらにあの子を抱きしめる力を強めた。

「何で戻って来なかった・・・。記憶が戻っているのなら、どうして俺のところへ戻って来てくれなかったんだ・・・?」

「戻れるわけない。僕は、僕たちは、大好きな人たちをこの手で殺した。洗脳されてた? そんなの言い訳だよ」

「それはお前たちが悪いわけじゃない! 責められるべきはお前たちのプロテクトをしっかりしていなかった俺だ!」

“ヴァルキリー”が洗脳されるわけがない、という油断が招いたのが堕天使戦争だ。究極的な原因は開発者であり、こうして生き残っている俺にある。

「それでも僕たちが犯した罪は消えないんだよ! 憶えてる! この手でフォルテシア様を殺したこと! 血の温かさも、肉を斬った感触も! あの日から今日までずっと、悪夢として僕を軋ませる!」

ドンッとレーゼフェアに突き飛ばされた俺は「きっとアンスールのみんなは恨んでいない!」と伝える。俺とシェフィが“エグリゴリ”の殲滅
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