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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURY其は恐怖に彩られし宵闇の化身なる者〜LeseFear〜
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『えへへ?』
心強過ぎる味方のアイリを胸に、俺はニュートラルのイェソドフォルムで“エヴェストルム”を起動し、「せいっ!」スライドドアに向かって振るった。袈裟斬りで寸断されたドアが崩れ始めたところで、閃光系砲撃の「アダメル!」を撃ち放って室内へと吹っ飛ばす。破壊時に発生した煙を突っ切っると、そこはプライソンと戦った広間と全く同じ部屋。唯一の違いは玉座が無く、そして「レーゼフェア」が居ることだ。
「あ、やっと来た! おっそーい! あと15分でミッドに墜落するんだから、もう少し手早くプライソンを殺してほしかったよ!」
やれやれと言った風に肩を竦めるレーゼフェアは、両腕に篭手型神器・“聖狩手甲エオフェフ”を装着して、「さぁ始めようよ! 僕は心中なんて真っ平御免だし!」構えを取った。
VS・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は善性より堕とされし闇極の堕天使レーゼフェア
・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・VS
俺も“エヴェストルム”の柄に埋め込まれた魔石に魔力を流し込み、流し込んだ分の3倍近くの魔力が返還される。フォルセティから吸収した魔力の結晶やプライソンのリンカーコアを取り込んだおかげで、X−ランク程の魔力は捻り出せるようになっている。複製権限の奪取と奪還は不幸中の幸いということだな。
「イドフォルム・・・!」
“エヴェストルム”を実体剣から神秘付加された魔力刃へと神器化させる。残り15分。俺たちが脱出するための時間も必要なため、もう少し短い時間になるだろう。レーゼフェアに訊きたいこともある。リアンシェルトの件で、だ。それを計算して戦闘を終わらせなければ、俺やアイリもミッドと心中になる。
「果て無き闇あるところに限り無き光あり。二天の狭間で生まれるは永劫の影。我は影の王、闇の支配者、光の仇敵。世は何時しか闇に堕ち影に覆われ光は露と消ゆ♪」
――
闇色に染めたる影国
(
ブロキュス・ブルビエガレ
)
――
――
舞い降るは
(
コード
)
、
汝の煌閃
(
マカティエル
)
――
レーゼフェアの足元から影が勢いよく拡がり始めた。対する俺は光槍を周囲に展開。そして「ジャッジメント!」と号令を下して射出し、天井・壁・床にランダムに突き立てて行く。炸裂させずに維持することで、あの子の影の支配圏を少しでも狭めることが出来るはずだ。
「無駄だよ! それだけじゃ僕の影を全て消せない!」
――
血肉を求む伝道者の凶つ剣
(
ミシオネール・クリュエル
)
――
光槍によって消滅している範囲外の影より無数の剣が伸びて来た。全方位からの刺突・斬撃攻撃だが、避けられないことはないし迎撃だって可能だ。数年前のプライソンでのアジトとは違うところを見せてやる。“エヴェストルム”の魔力刃を構成している魔力を無属性から閃光系に
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