暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURY其は恐怖に彩られし宵闇の化身なる者〜LeseFear〜
[11/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
? 早くしないとはやて達が・・・!』

「判っている! 判ってはいるんだ! 判っては・・・」

アイリに急かされるが、どうしてもレーゼフェアを斃そうという思いが揺らぐ。あそこまで自分を追い詰めていたあの子たちを、ミッドが危ない、はいそうですか、じゃあ斃します、なんていうほど俺は・・・。

「父さん!」

『マイスター!』

――血肉を求む伝道者の凶つ剣(ミシオネール・クリュエル)――

――コード・シャルギエル――

広間の影から無数の影剣が突き出して来たため、それらを紙一重で回避ながら逃げ回る。アイリはアイリで独断で自身の魔法を発動させ、氷槍10本を射出して影剣を迎撃する。ユニゾン状態なら俺の神秘も扱えるアイリだ。可能な事だ。

「逃げないでよ、自分の責任から、運命から! 父さんはそんな弱虫なんかじゃなかった! 僕の大好きな父さんは、絶対に背中を向けない英雄だった!」

「それは相手によるぞ・・・、レーゼフェア・・・」

――影分身(トリニテ・アヴェーヌマン)――

影剣1つ1つがレーゼフェアの姿を取る分身となり、1対約100となる。あの子本体と分身が一斉に右腕を引き、体の前方に闇黒系魔力のスフィアを展開。そして右拳でスフィアを殴って「ソワール・エロジオン!」砲撃として放射した。全方位からの砲撃に、俺は防性術式ではなく・・・

――曙光神の降臨(コード・デリング)――

攻性術式のデリングを発動。俺を中心に閃光系魔力が球状に爆ぜ、レーゼフェアの砲撃や効果範囲に呑み込まれた分身すらも消滅させた。デリングも消え、改めてあの子の真正面から向かい合う。

「父さん。アグレアスがミッドに衝突するまで10分を切ったよ。・・・父さんの今の罪は、僕を生かそうとすること。自分の罪を償うなら、僕や残りのエグリゴリを斃すこと。それがアンスールの神器王、ルシリオン・セインテスト・アースガルドとしての最後の務めだよ」

「っ・・・!」

「お願い、父さん。僕に償いをさせて、罰を与えて。父親として、悪い事をした子供を叱ってよ・・・」

――真技・宵闇に咆哮する影獣(モンストル・ソワール)――

二重円の中に正五角形と逆五角形を合わせた十角形、その中に円、また中に六角形という魔法陣を足元に展開したレーゼフェア。両腕を大きく広げ、広間全体から影を自身に集束させていく。さらに広間全体に影が拡がって行き、室内が薄暗くなる。そしてあの子の姿が、2mを優に超える影に覆われた3つ首の獣・ケルベロスと化した。

『もう時間が無い。覚悟を決めて、父さん。娘として最期のお願い』

3つ首の口が大きく開き、巨大な闇黒系魔力弾・砲撃・斬撃が放たれて来た。さらにあの子の周囲の影から円柱が8本とそびえ立ち、そこからも小さな魔
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ