第16話
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〜モルテニア・ブリーフィングルーム〜
「バリアハート制圧作戦、パンダグリュエル制圧作戦ではそれぞれアルバレア公、”総参謀”ルーファス・アルバレアと大手柄首となる者達を自らの手で討ち取り、更にはバリアハート制圧作戦では”想定外の相手”である”有角の若獅子達”とその協力者達をよくぞ撃退した。」
「……身に余るお言葉、恐悦至極に存じます。ですが、それらは全て俺だけの力で成し遂げた訳ではなく、エリゼやセレーネ、ステラ、そしてベルフェゴール達――――多くの仲間達の支えによるものです。」
リウイの賛辞に対してリィンは謙遜した様子で答えた。
「確かに仲間達の支えもあるだろうが、今までの活躍はお前自身の努力の賜物でもあるのだからもっと自分に自信を持つといい。」
「……御意。」
「さて……エリゼとセレーネが自分達の望みをお前に譲った事でお前が望める褒美は3個となったが……何を望む?」
「………………俺が望む褒美の一つは………――――戦争状態に陥ってしまったメンフィル帝国とエレボニア帝国の和解です。」
リウイの問いかけに対して少しの間考え込んでいたリィンは決意の表情でリウイを見つめて自身の望みの一つを答えた。
「フム………従軍義務が免除されているにも関わらず今回の戦争にお主が従軍した理由をエリゼやシグルーンから聞いていたが………我が国とエレボニアの和解を望む理由やはり、両親の為か?」
リィンの望みを聞いたリフィアは静かな表情でリィンに問いかけた。
「―――はい。幼い頃よりメンフィル帝国に留学していた俺とエリゼは元祖国であるエレボニアに対してそれ程思い入れはありませんが、俺が父さんに拾われるまで……―――いえ、俺やエリゼが生まれるまでエレボニアの貴族であった父さんと母さんはエレボニアに思い入れがあり、特にエレボニア皇族である”アルノール家”の方々に対しては今でも自分達にとって大切に思っています。」
「……実際藁にも縋る思いで他国の貴族になった自分達を頼って貴族連合軍の目を盗んでユミルに避難してきたアルフィン皇女を匿った件もありますものね。」
「―――最も、その恩は仇で返される形になってしまい、我が国とエレボニアは戦争状態に陥ってしまったと言っても過言ではありませんが。」
「ファ、ファーミシルス様。」
リィンの説明を聞いたイリーナは静かな表情で答え、イリーナに続くように呆れた表情でアルフィン皇女に対する皮肉を口にしたファーミシルスの答えを聞いたペテレーネは冷や汗をかいた。
「和解の為にはメンフィルが要求する和解条件が書かれてある契約書に”エレボニアの代表者”の資格を持つ者が調印をしなければならない問題があると思うのだが………」
「あら、それなら”パンダグリュエル
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