暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
番外編 文化祭に響く七人の歌声、そして新たに生まれる伝説
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のアニメの事を思い出していた。



あれは前世で東馬が師匠にしごかれていた時。

東吾は修行ばかりしている東馬の為に娯楽としてあるアニメを気晴らしに見せてあげた。

それこそが「マーメイドメロディーぴちぴちぴっち」である。少年に見せるようなアニメではなくむしろ少女が好んで見る系統のアニメである為気になったメリルは東吾に聞いてみた所

「いやぁ、アニメなら何でも良かったんだけど……どうせなら女の子の内面とか知れる女の子が見る系のアニメなら女性の心という物を学べるかと思ったんすよ」

それを聞いた瞬間あまりにもしょうもない理由に思わず手が出てしまったのはメリルは悪くないと自分で思っている。

何はともあれ、全は初めてというわけではないが親元を離れてから初めて見たアニメがマーメイドメロディーだったという事だ。

しかしここで東吾にとって予想外の事態が発生。何と、全がハマってしまったのだ。アニメに。つまりはオタク化が始まったのだ。

と言ってもそこまで重度ではない。せいぜい歌を全部覚えるほどではあるがそれでもこれは東吾にとっては予想外。そこから悪乗りして東吾は色々なアニメを見せた。そしてそれらのアニメのOP並びにED、さらには挿入歌なども殆ど歌詞を覚えたのだ。

「ただの気晴らしのつもりがここまでとは……」とは東吾の談で、後々アホな事をした東吾は双覇にシバかれていたが。




「夕焼けにそ〜まるオレンジの海〜には、せ〜かいの涙〜がねむ〜ってる〜La〜LaLa〜LaLaLaLaLaLaLa〜♪」

Laの所で腕を前に伸ばし、ゆっくりと胸の所に持っていく所作は全のアドリブでこの曲を歌う場合は殆どこの動作をしていた。故に今回もその癖が出てしまっている。

が、客達はそんな所作さえも綺麗と思ってしまった。否、それ以前の歌声にさえもそう思ってしまった。

本当に男の子が歌っているのか?あれは男装した女の子なのではないか?殆どの客がそう思ってしまう程声が透き通っているのだ。声変わりが起こっていないにも関わらずである。

「「「「「「「はわぁ…………///」」」」」」」

壇上横で聞いていたなのは達七人も一様に顔を赤らめている。記憶が戻っていないなのはやはやても同様にである。

それらの反応からしてもどれだけ今の全が輝いているかがわかるだろう。

ペコリと歌い終えた全はお辞儀をしてから凄い笑顔になる。

『ふわぁ…………はっ!思わず見惚れ……じゃない、思わず見入ってしまいました……それでは得点の方は……今現在一位は先ほどの七人の歌姫による得点九十五点……さあ、それを超えられるのかっ!?』

と、得点が表示される。

『出ましたっ!…………九十九点!!九十九点が出ました!これはもう実質百点
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ