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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
03.消えた希望
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対に助けてくれるし、何があっても嫌な顔一つしねぇしな。それに他にもいろいろある。……ってうまくまとめれねぇけど、とりあえずこれだけは言っとくぜ……ありがとな。続いて、ハルキにパス』

 いつもおちゃらけて皆を明るくしてくれたムードメーカーの少年の声だ。

『それじゃあ、俺の出番か。まぁ、俺からいうことは、特にないからこれだけ言っとくぜ……サンキュウな、シュウ。後はパス、ショウタ』

 冷静で皆のことを一番に考えてくれた少年の声だ。

『了解!! シュウ、俺にソードスキル教えてくれてありがとな。全然覚えの悪い俺の熟練度をあげてくれてありがとう。守ってくれてありがとう。なんか、お礼言ってばかりだな。でも、最後にもう一回言わせてくれ……ありがとう。それじゃあ、最後にミサキ』

『はいはい、了解!!』

 結局、最後まで気持ちを伝えることができなかった少女の声が耳に届くと自分ではもう止めれないくらいの涙が落ち、空気中に四散する。

『シュウ、私は死んじゃったと思うけど、シュウは絶対に生き残ってこのゲームを終わらせてね。私たちができなかったことでもシュウは絶対にできると思うよ』

 それは彼女の思い違いだ。シュウには何の力もない。現に誰も守れなかった。

『あと知ってるんだよ。私、シュウが実は攻略組だったって』

 その言葉にシュウは驚きを隠せなかった。

『夜にたまたま、シュウがソードスキルの練習してるの見ちゃったんだ。片手剣と槍を持ってるプレイヤーなんてこの世界じゃ、《槍剣使い》くらいだもん』

「……《槍剣使い》……か」

 そんな二つ名で呼ばれてたっけ。
 六角形の向こうで《希望》のみんなが騒いでいる。懐かしの雰囲気だ。シュウとミサキが二人でいる時に冷やかしてきた彼ら。シュウはいつも素直に慣れなかった。

『もう、みんな落ち着いてって、私の番なんだからさ!』

 いつもの調子でミサキが茶化す皆を叱りつける。

『シュウ。私は死んじゃったかもしれないけど私のことは気にしないで生きてね。それにシュウならこの世界を終わらせる事ができる。この世界の人々を救える英雄になれるよ』

「……英雄か」

 今のシュウからは程遠いものだ。

『……でも、私の最後のお願い聞いてくれる』

 少しの間が空いた後に彼女の優しい声が聞こえた。

『……現実でも会いに来てね。私の名前は、北野美咲。絶対に探しにきてよ、シュウ。……約束だよ』

 クリスタルの光が消えかける寸前に最後に少女の声が微かに聞こえた。

『大好きだよ……シュウ』

 その言葉を最後にクリスタルは光を失った。

「ああ、……約束だ……美咲」





 これがこのデスゲームの中で心を許し、心から楽しみ、そ
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