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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
02.槍剣士とビーター
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の速さで体勢を立て直し、野太刀をアスナに向け振り下ろす。

「「アスナ!!」」

 二人の声が少女の名を呼んだ。野太刀がとらえたのは、アスナではなかった。彼女が覆っていた赤いマント。マントがガラスが砕けるように光の欠片となり消滅する。
 その時、アスナの素顔を初めて見た。腰まで伸びる栗色の長い髪、美しいという言葉しかでない、言葉を失うほどの美しい容姿だ。
 アスナの細剣はイルファングへと強烈な《リニアー》が右腹に深々と打ち抜いた。

「次くるぞ!!」

 そこから何度もキリトが野太刀を弾き、アスナがスイッチをし、突き刺す。完璧なまでのコンビネーションで徐々にHPゲージを削り取っていく。

 ───この二人なら……いずれ……。

 その瞬間だった。コボルドロードがキリトの動きを先読みし、手を変えてきたのだ。上段と読んだ刃が、くるりと半円を描いて動き、真下に回ったのだ。同じモーションから上下ランダムに発動する技、《幻月》。片手剣を引き戻すが、間に合わずにキリトはそのまま、すぐ後ろにいたアスナを巻きこみ後方へと吹き飛ばされる。コボルドロードが吹き飛ばさたキリトへとめがけて高く斬り上げられた刃が、血の色に光った。それはディアベルを殺した三連撃、《緋扇》。

「悪りぃな……これ以上は手出させるわけにはいかねぇんだよ───ッ!!」

 片手剣が閃光をまとい、肩へと担ぎ上げ突進する。片手剣基本突進技、《レイジスパイク》がコボルドロードの脇腹へと抉りこみ、わずかに吹き飛ばした。
 コボルドロードはターゲットをキリトたちから俺へと変える。
 コボルドロードが野太刀が薄赤い光の円弧を描きたい、床すれすれの軌道から斬り上げた。それに合わせ片手剣の刀身をやや下に向け、後ろに引く。両手で柄を握りしめ、地を蹴り上げ、滑るように突進する。
 ───片手剣突進技、《スライドウォール》
 《浮舟》の斬り上げを突進とシステムアシストの力が加わったソードスキルが相殺する。半ば押されながらも互いに二メートル弱飛ばされる。
 コボルドロードは、再びソードスキルへのモーションに入ろうとする。《浮舟》は技後硬直(スキルディレイ)がもともと少ない技だ。こちらの《スライドウォール》のほうがわずかに長い。このままでは相手のカタナがシュウの体をえぐっていくだろう。
 コボルドロードがディレイからの回復を待っている。シュウはソードスキル終了とほぼ同時に右手で握る片手剣を手放した。そして瞬時にメニューウインドウを開く。
 そしてウインドウを勢い任せに殴りつけた。プシュ、という音とともに手放された片手剣が光へとなり消滅し、新たに長細い新たな武器が姿を現した。武器スキルのmod、《クイックチェンジ》によりワンタッチで武器を片手剣から片手用槍に変更する。
 ソードスキ
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