暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
02.槍剣士とビーター
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掛け声ともにプレイヤーたちが攻略に向けて駆け出していく。
 そんなこのデスゲームを抜け出すための希望となろうとしているプレイヤーたちの中でシュウはどこか不安を抱いていた。
 コボルドロードの動きがβテストの時と全く同じ動きになるという保証はどこにもなかった。
 しかし余計な情報を与えてプレイヤーたちの指揮を崩すわけにはいかなかった。
 だからシュウは願うしかなかった。

 ───何事もなく終わってくれ。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「A隊、C隊、スイッチ! 来るぞ、B隊、ブロック!」

 ディアベルの指示が部屋の中を飛び交う。その指示はとてつもなく正確なものだ。コボルドロードの攻撃を防ぎ、隙ができたところに他の隊のプレイヤーたちが攻撃し、少しづつではあるが確実にHPゲージを減らし続ける。

「C隊、ガードしつつスイッチ準備。今だ! 交代しつつ側面をつく用意! D、E、F隊、センチネルを近づけるな!」

「了解 !!」

 ディアベルの指示にキリトが応答する。
 取り巻きのセンチネルがコボルド王と対峙するレイドへと突撃していく。
 それを阻止するべくキリトが立ちはだかる。センチネルが邪魔だと言わんばかりに握っていた武器を振り下ろす。
 キリトは振り下ろされた武器を下から跳ね上げ、叫ぶ。

「スイッチ!!」

「三匹目!!」

 アスナが細剣(レイピア)に閃光をまとわせセンチネルの鎧を貫いた。
 つい数時間前まではスイッチも知らない初心者だと思ってたのに、凄まじい手練れだ。剣先が速すぎて見えないほど。

「グッジョブ!」

「ナイススイッチ!」

 そこから十数分の戦闘が繰り広げられたところで変化する。

「グオォォォォッ!!」

 コボルドロードの雄叫びをあげる。HPゲージが残り一本のレッドラインに突入した。武器を変え、モーションが変化する合図の雄叫びだ。武器を投げ捨て腰に差し込まれていたタルワールへと手をかけた。

「情報を通りみたいやな」

「下がれ、俺が出る!!」

 ディアベルが自らが出るといって前衛を超えて前へと飛び出した。
 ここは全員で畳み掛けて相手を一気に叩くか、今まで通りに攻撃パターンを確認したのちに慎重にいくかのどちらかが正しい判断と思える。
 飛び出していくディアベルはこちらを一瞥した。その表情はわずかに微笑んだように見えた。
 ここで一人で飛び出す意味は……
 ───まさか!
 ディアベルが片手剣に閃光をまとわせ、突進の勢いで一気に相手との間合いを詰めていく。
 システムアシストによって強化された剣撃は通常のモーションから放たれる剣撃とはわけが違う。それこそがこの世界が剣技の世界と云われる所以、ソードスキル
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