暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
02.槍剣士とビーター
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ーの役目はボスではなく取り巻きの雑魚だ。そいつらがボスであるコボルドロードの元へと向かわないように阻止するだけのなんともつまらない作業だ。

「俺がやつらのポールアックスをソードスキルで跳ね上げさせるから、すかさずスイッチして飛び込んでくれ」

 キリトがアスナというプレイヤーに説明する。
 するとアスナは信じられない言葉を口にするのだった。

「スイッチってなに?」

 思わず固まってしまいそうになった。

「もしかしてパーティー組むのこれが始めてなのか」

 シュウの問いかけに赤いマントが縦に動いた。
 あまりの衝撃に二人のβテスターはその場に立ち尽くすのだった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 明らかに先ほど歩いてきた迷宮区とは雰囲気が全くというほど違う。それは明らかに正面にそびえる巨大な扉から放たれる威圧感にせいだ。
 扉の前に来ただけでこれほどの威圧感に襲われることなどβテストの時には絶対に感じれなかった。やはりデスゲームへと変わったことが一番の要因であろう。
 その扉の前で青髪の青年が立ち止まりこちらへと振り向いた。

「聞いてくれみんな! 俺からいうことはたった一つだ……」

 ディアベルはわずかに笑みを浮かべる。
 そして胸の前で拳を握りしめてはっきりとした口調で言い放った。

「勝とうぜ!」

 おおっ!、とその場のプレイヤーたちが声を上げる。
 その言葉だけで攻略に参加したプレイヤーたちの指揮は最高潮まで高められた。
 やはり彼こそがリーダーの器であり、この世界でも必死で戦おうとするものだ。

「行くぞ───ッ!!」

 ディアベルがそびえ立つ巨大な扉を開け放ち、プレイヤーたちがなだれ込むように中へと侵入していく。その流れにシュウたちも部屋へと入り込んだ。
 部屋の中は灯りが一つも灯っておらず暗闇が支配していた。全員が侵入したのをシステムが確認したように巨大な扉は再び閉ざされた。
 それとともに暗闇が支配していた部屋の両サイドから順々に灯りが灯っていく。最後の灯りが灯されるとともに奥の玉座に座っている化け物がその姿を現わすと同時に吼えた。

「グルルルラァァァァッ!!」

 体長は二メートルをこえ、逞しい身体。右手には斧、左手にはバックラー。腰の後ろには一メートル半くらいの湾刀(タルワール)をさしている。第一層の階層ボス《イルファング・ザ・コボルドロード》だ。そしてその取り巻きの《ルイン・コボルトセンチネル》だ。
 コボルドロードのHPゲージは四段。最後のゲージに到達すると全ての武器を捨てて、腰のタルワールを抜く。そして攻撃パターンがガラリと変わるのがこいつの厄介なところだ。

「───攻撃開始!!」

 ディアベルの
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