課外授業のデイウォーカー
ヴラディ家当主と面会×ヴァレリーとお茶会
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だ、日本の良い所を一緒に回って楽しもうぜ」
「はい。僕が知っている場所を案内するね!女王様になって忙しいと思うけど、混乱が落ち着けばお暇が頂けると思うからその時は僕と先輩が迎えに行くよ。美味しい物や四季がとっても華やかだから」
案内役をギャスパーに譲ってやった、これに関してギャスパーが無意識にヴァレリーとデートを考えるはずだと。それに恐らく人生初ではないかと思うくらい、デートプランくらい考えるのも良い事だし。
問題はどうにかして彼女を日本に連れて行く事、今の状況は難しいしマリウスが居る時点と裏ではバカとここにいるクロウも居るからな。この先の予知は出来んが、何とかして連れて行けるだろうと思う。俺達が楽しく会話をしていると、第三者の声が介入してきた。
「何が楽しいのかな」
「マリウスお兄様。ギャスパーとリアス様方と一真さんとお話をしていたのです」
この庭園に入ってきたのは、マリウス・ツェペシュ。芝居染みた感じで作り笑いをしながらだったが、歩み寄ってくる。もう誰でも分かるかのように、悪意が満ち溢れていた。先程まで瞳が光を取り戻したのに、コイツが来たお陰でヴァレリーの瞳は元の状態となり輝きを失った。
ヴァレリーも不自然な感じの笑みであり、マリウスは俺らを見ても視線から騙されない感じで少々睨んでた。改めて挨拶してたが、どう見てもワザとらしいと思える。恐らく変な横槍を入れるかと思い、様子見でも来たと同時に先程まで笑顔だったリアス達も渋めの笑みで対応。
「これはどうも失礼します。ヴァレリーがお客様と面会されていると聞いて、顔だけでもと思いまして。もしやお邪魔でしたかな?」
「いいえ、そんな事はありませんわ。こちらこそ、先程は眷属の『騎士』がご無礼な事をしまして大変ご迷惑をおかけしました」
「いえいえ、下界の者がこの世界に飛び込めば分からない事もお有りでしょう」
ゼノヴィアの非礼を改めて謝罪するが、あれは俺が止めたからこうなった訳。まあ俺の仲間なら謝礼などしないが、リアスにとっては謝礼ぐらいしておかないといけないらしくマリウスは苦笑して肩を竦めてた。増々怪しさが出ているが、ギャスパーは覚悟を決めたのかマリウスに直談判した。
「ヴァレリーの兄である貴方に聞きたい事があります」
「何ですかな?ギャスパー・ヴラディ」
「ヴァレリーを解放してくれませんか?これ以上ヴァレリーが苦しむのを見たくありませんし、ヴァレリーも外に出たい事を望んでいます。これ以上ヴァレリーに何かするのであれば、即刻解放をお願いします」
そう言ってギャスパーは土下座ではないけど、立ったまま一礼する。それを見たリアスは止める事もなく、ギャスパーが言いたい事を言ってあげた。ギャスパーは俺が出会う前まで考えにくいが、出会
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