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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
ヨツンヘイム
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ち付け続ける。
「……2人とも、助けよ」
という言葉が自分の口から出たのを聞いて、リーファ自身も少々びっくりした。その3倍ぎょっとした顔になったキリトが、リーファと2匹の邪神を交互に見てから、短く訊ねた。
「助けるって……ど、どっちを?」
確かに、一応人型と言えなくもない三面巨人よりも、象クラゲのほうが遥かにおどろおどろしいフォルムをしている。しかしこの場合は、迷う必要もなかった。
「もちろん、いじめられてる方よ」
即答したリーファに向けて、キリトは次なる当然至極の質問を口にした。
「ど、どうやって?」
「えーと……」
今度はすぐ答えるというわけにもいかない。なぜならリーファもまったくノーアイディアだからだ。しかしこうしている間にも、象頭邪神の
青灰色
(
せいかいしょく
)
の背中には、次々に深い傷が刻まれていく。
「…………キリト君、なんとかして!!」
両手を胸の前で握り締めながら叫ぶと、スプリガンの少年は天に仰いで両手で黒髪を掻きむしった。
「なんとかって言われても…………」
「……やれやれ」
責任を押し付けられてるような光景に呆然とし、ネザーは一度邪神達を凝視した。両眼がすうっと細められ、黒い瞳の奥に、脳内の高速思考を映しているが如き光がチカチカと瞬く。
「……あのフォルムに意味があるとすれば……」
低く口走ると、ネザーは不意に周囲を見回し、次いでキリトの肩に座るユイに囁きかけた。
「ユイ、近くに川か湖はあるか?」
すると小妖精は、理由も訊かずに一瞬瞼を閉じ、すぐに頷いた。
「あります!北に約200メートル移動した場合に、氷結した湖があります!」
「よし……キリト、リーファ、そこまで死ぬ気で走れ」
「「え……え?」」
フォルム__というのは三面四腕の巨人のことだろうか。それと水面とどういう関係があるのか。
戸惑うリーファとキリトの背を、それ以上何も言わずに軽く押し、ネザーは腰のベルトから太い釘のようなものを抜き出した。
投擲
(
とうてき
)
用のピックだと思われるが、リーファは今までその手の武器が実用されるところを見たことはなかった。なぜならALOには魔法という超強力な遠隔攻撃が存在するので、あえて地味な投擲武器スキルを修行する意味などほとんどないからだ。
しかしネザーは、実に様になった動作で、全長12センチほどのピックを指先でクルクル回すと肩越しに構えた。
「……はっ!」
掛け声とともに、眼にも留まらぬ速さで右腕が振られ、鉄針は青い光の帯を引きながら一直線に飛翔し__。
三面巨人の一番上の顔、赤黒く光る眼と眼の間に、ズビシッと命中した。
驚いたことに、ごくごくわずか、せいぜい一画素ぶんではあるが巨人の
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