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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
会談終了
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。時期的なことはまだ何とも言えないが……しかし、なぜ?」

「………」

チラリとキリト、ネザーを見る。謎の多い2人の少年は、一瞬瞳を伏せると、言った。

「俺達がこの世界に来たのは、世界樹の上に行きたいからなんだ」

「そこに、探し求めてる人がいるかもしれない」

「人?妖精王オベイロンのことか?」

「いや、違う__と思う。リアルで連絡が取れないんだけど……どうしても会わなきゃいけないんだ」

「へえぇ、世界樹の上ってことは運営サイドの人?なんだかミステリアスな話だネ?」

興味を引かれたらしく、アリシャ・ルーが大きな眼をキラキラさせながら言う。だがすぐに耳と尻尾を力なく伏せ、申し訳なさそうに、

「でも……攻略メンバー全員の装備を整えるのに、しばらくかかると思うんだヨ……。とても1日や2日じゃあ……」

「そうか……そうだよな。いや、俺達もとりあえず樹の根元まで行くのが目的だから……後は何とかするよ」

キリトは小さく笑うと、「あ、そうだ」と何かを思いつき、ネザーの耳元に顔を寄せて小声で話す。数秒後、「本気か?」とネザーの短い返事と共にキリトは左手を振った。出現したウィンドウを素早く操り、かなり大きな革袋をオブジェクト化させる。

「ほら、お前も速く」

「……はいはい」

ネザーは渋々という思いでウィンドウを素早く操作し、キリトのと同じくらい大きな革袋をオブジェクト化させる。

「これ、資金の足しにしてくれ」

言って差し出した後は、じゃらりと重そうな音からしてユルドが詰まっているようだった。受け取ったアリシャは一瞬ふらついた後慌てて2つの袋を地面に置き、ちらりと中を覗き込んで__眼を丸くした。

「さ、サクヤちゃん、これ……」

「ん……?」

サクヤは首を傾げ、右手の指先を袋に差し込む。つまみ出したのは、青白く輝く大きなコインだった。

「うあっ……」

それを見た途端、リーファは思わず声を漏らした。2領主は口を開けて凍りつき、背後で事の成り行きを見守っていた12人の側近達からも大きなざわめきが上がる。

「……10万ユルドミスリル貨……これ全部……!?」

さすがのサクヤも、掠れた声で言いながらコインを凝視していたが、やがて呆れたように首を振ってそれを袋に戻した。

「これだけの金額を稼ぐのは、ヨツンヘイムで邪神クラスをキャンプ狩りでもしない限り不可能だと思うがな……。いいのか?一等地にちょっとした城が建つぞ」

「構わない。俺達にはもう必要ない」

キリトは何の執着もなさそうに頷く。ネザーは本当に必要ないかどうかにいささか疑問だったが、2領主に世界樹攻略の準備を1日でも速く整えてもらう必要がある。キリトとリーファ、そして自身を含めた3人でグ
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