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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
種族の危機
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染まり、直後足元から地面が消えた。

「ひええええっ!?」

思わず両眼をぎゅっと瞑り、喚き声を上げつつ足をバタバタさせてから、体を包んでいた轟音が一気に拡散したのに気づいた。

恐る恐る瞼を開けると、そこはもう無限に広がる空の真ん中だった。どうやらキリトもネザーも、走る勢いを緩めず、山脈の中腹に開いた出口からカタパルトよろしく飛び出したらしい。足元には、灰色の断崖(だんがい)絶壁(ぜっぺき)がどこまでも切り立っている。その上を、2人は惰性に従って放物線を描きながら飛翔していく。

慌てて羽を広げ、滑空体勢に入ると、リーファは詰めていた息をいっぺんに吐き出した。

「ぶはっ!!」

ぜいぜい荒い呼吸を繰り返しながら振り向けば、遠ざかりつつある洞窟の出口は、追いかけてきたモンスター軍団でぎっしり埋まっている。ゾッとしながら、傍らで背面飛行するキリトを睨みつける。

「__寿命が縮んだわよ!」

「わはは、時間短縮になったじゃないか」

「……ダンジョンっていうのはもっとこう……索敵に気を使いながら、モンスターをリンクさせないように……あれじゃ別のゲームだよまったく……」

ブツブツ文句を言う内にようやく動悸(どうき)が落ち着いてきて、リーファは改めて周囲を見回した。

眼下には広大な草原が広がり、所々に湖が青い水面を煌めかせている。それらを結ぶように蛇行する川が流れ、更にその先には__

「あっ……」

リーファは思わず息を呑んだ。

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