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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
種族の危機
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きちゃった。説明してる時間もなさそうなの。多分、ここにも帰ってこられないかもしれない」
「………」
キリトは一瞬ジッとリーファの眼を見詰め、すぐに頷いた。
「そうか。じゃあ、移動しながら話を聞こう」
「え……?」
「どっちにしてもここからは足を使って出ないといけないんだろ?なら移動しながら説明すればいい」
「……わかったわ。じゃあ、走りながら話すね」
「ああ。行くぞネザー」
そう言った途端、キリトとリーファは足をせっせと動かした。ネザーは渋々な気持ちでルグルーの目抜き通りを、アルン側の門を目指し駆け出す。
人並み縫い、巨岩を削り出した大門をくぐると、再び地底湖を貫く橋がまっすぐ伸びていた。
ブーツの
鋲
(
びょう
)
を鳴らして全力で疾走しながら、リーファを事情を旅のお供2人に説明した。幸いこの世界ではどれだけ走ろうと息切れしたりすることはない。
「__なるほどな」
リーファの説明を聞き終えたネザーは、初めて会った時のシグルドから感じた威圧感をますます嫌悪した。
続いてキリトが何事か考えるように視線を前方に戻した。
「いくつか訊いていいかな?」
「どうぞ」
「シルフとケットシーの領主を襲うことで、サラマンダーにはどんなメリットがあるんだ?」
「えーと、まず、同盟を邪魔できるよね。シルフ側から漏れた情報で領主を討たれたらケットシー側は黙ってないでしょう。下手したらシルフとケットシーで戦争になるかもしれないし……。サラマンダーは今最大勢力だけど、シルフとケットシーが連合すれば、多分パワーバランスが逆転するだろうから、それは何としても阻止したいんだと思うよ」
一行は橋を渡り終わり、洞窟に入っていた。リーファは眼の前にマップを表示し、道を確認しながら走り続ける。
「後は、領主を討つっていうのはそれだけですごいボーナスがあるの。その時点で、討たれた側の領主館に蓄積されてる資金の3割を無条件で入手できるし、10日間、領内の街を占領状態にして税金を自由に掛けられる。これはものすごい金額だよ。サラマンダーが最大勢力になったのは、昔、シルフの最初の領主を罠に嵌めて殺したからなんだ。普通領主は中立域には出ないからね。ALO史上、領主が討たれたのは後にも先にもあの1回だけ」
「そうなのか……」
「だからね……キリト君、ネザーさん」
ちらりと隣を走る少年2人の横顔に視線を向け、言葉を続ける。
「これは、シルフ族の問題だから……これ以上2人が付き合ってくれる理由はないよ……。この洞窟を出ればアルンまではもうすぐだし、多分会談場に行ったら生きて帰れないから、またスイルベーンから出直して、何時間も無駄になるだろうしね。……ううん、もっと言えば……」
胸が
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