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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
種族の危機
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焦燥(しょうそう)のままにスマホのマイクに怒鳴りつける。

「そっ、それを速く言いなさいよ!!大変じゃないの!!」

「だから、最初に大変だって言ったじゃないのあぁ!」

情けない声でぶつぶつ抗弁する長田に、立て続けに言葉をぶつける。

「で、それ、サクヤに知らせたの!?まだ時間あるんでしょうね!?」

「僕もヤバイと思って、地下から出ようと思った時、うっかり石ころ蹴っ飛ばしてね……」

「このドジ!大間抜け!」

「……なんか、最近直葉ちゃんに怒られるの気持ちよくなってきたかも……」

「ど変態!!それで!?連絡できたの!?」

「サラマンダーのサーチャーにハイド破られて、まあ殺されたら塔で蘇生して領主館に駆け込めばいいやと思ったら、連中毒矢を撃ち込みやがって、酷いことするよねぇ」

先刻の自分の言葉を棚に上げた発言だが、突っ込んでいる余裕はない。

「じゃあ……レコンは……?」

「地下水道で麻痺したままサラマンダーに捕まってます……。それで、仕方なくログアウトしてきて、直葉ちゃんに電話してたけど、さっぱり出ないし、僕、他にリアルで連絡つく人いないし……。あ、えーと、ケットシー領主との会談は1時って言ってたから……うわっ、後40分じゃん!ど、どうしよ直葉ちゃん!?」

直葉は深く息を吸ってから、早口に言った。

「その会談の場所わかる?」

「詳しい座標までは……。でも、山脈の内側、《蝶の谷》を抜けた辺りらしいよ」

「わかった。……あたしがどうにかして警告に行くわ。急ぐから、もう切るわよ」

「あっ、直葉ちゃん!」

切断ボタンに指を伸ばしたところで、切羽詰まったような長田の声が流れてくる。

「何よ?」

「えーとね。あのキリトとネザーって2人、直葉ちゃんとどういう関係なの?」

ブチッ。

と問答無用で回線を切断し、携帯を机の上に置くと、直葉は枕に頭を埋めてアミュスフィアを被り、眼を閉じた。現実世界で唯一使えるスペルワードを口にして、陰謀渦巻く異世界へと意識をシフト。











パチリと眼を見開き、同時にリーファは勢いよく立ち上がった。

「うわっ!!びっくりした!!」

目の前で黒衣のスプリガンが、屋台で買ったらしき謎の食べ物__見たことところ小さな爬虫類を数匹串焼きにしたもののようだ__を取り落としそうになって、危うく握り直した。

「お帰り、リーファ」

「遅かったな」

口々に言うキリトと、傍の壁に背中を(もた)せるネザーに向かって、リーファはただいまを言う間も惜しんで口を開いた。

「2人とも__ごめんなさい」

「え?」

「ん?」

「あたし、急いで行かなきゃいけない用事がで
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