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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
橋上の決着
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ーの見た目に騙されて混乱するかもって作戦じゃなかったの?」

「いやー、そこまで考えてなかったって言うか……俺、たまにあるんだよな……。戦闘中にブチ切れて、記憶が飛んだりとか……」

「自覚はあるってことか」

そういえば、アインクラッド第74層迷宮区で《ザ・グリームアイズ》と戦った時も、かなりブチ切れていた感じだった。そのことを鮮明に思い返したネザーは、ある意味驚異的なキリトの能力に少しばかり恐れを感じた。

「まあ、さっきのは何となく覚えてるよ。ユイに教えられた魔法使ったら、なんか自分がえらい大きくなってさ。剣もなくなるし、仕方ないから手掴みで……」

「ボリボリ齧ったりもしてましたよ」

リーファの肩で、ユイが楽しそうに注釈を加える。

「ああ、そういえば。モンスター気分が味わえてなかなか楽しい体験だったぜ」

にやにや笑うキリトを見ていると、リーファはどうしても聞いてみたい疑問が湧いてきて、恐る恐る口にする。

「その……、味とか、したの?サラマンダーの……」

「……ちょっと焦げかけの焼肉の風味と歯応えが……」

「わっ、やっぱいい、言わないで!」

キリトに向かってぶんぶんと手を振る。と、不意にその手を捕まれ__。

「がおう!!」

一声唸るとキリトは大きく口を開け、リーファの指先をぱくりと咥えた。

「ギャーーーーッ!!」

リーファの悲鳴と、それに続くばちーん!という破裂音が地底湖の水面をわずかに揺らした。

「……はぁ〜」

呆れた光景を細目で眺めるネザーは、ため息しか出なかった。

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