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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
橋上の決着
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からず腹を立てた。
その時、上空から様子を見下ろしていた悪魔が、黒い霧を撒き散らしながらゆっくりとその
巨躯
(
きょく
)
を消滅させ始めた。ネザーとリーファが顔を上げると、宙に溶けていく霧の中央から小さな人影が飛び出し、スクンと橋に着地した。
「いやあ、暴れた暴れた」
キリトは首をこきこき動かしながら打って変わってのんびりした口調で言い、巨剣を背中に収めた。ポカンと口を開けるサラマンダーの隣にしゃがみ込み、肩をポンと叩く。
「よ、ナイスファイト」
「は……?」
唖然とする男に向かって、爽やかな口調で話し続ける。
「いやあ、あんた達の作戦も実によかったよ。俺1人だったら速攻やられてたなぁー」
「何言ってるんだお前……?」
「まあまあ」
ネザーが尖った声を出すと、パチリとウインク。
「さて、物は相談なんだがキミ」
左手を振ってトレードウィンドウを出し、男にアイテム群の羅列を示す。
「これ、今の戦闘で俺がゲットしたアイテムと
金
(
ユルド
)
なんだけどな。俺達の質問に答えてくれたら、これ全部、君にあげちゃおうかなーなんて思ってるんだけどなぁー」
男は数回口を開けたり閉じたりしながら、キリトのにこやかな笑顔を見上げた。不意にキョロキョロと周囲を見回し__おそらく、死亡したサラマンダー全員の蘇生猶予時間が終了し、セーブポイントに転送されたのを確認したのだ__再びキリトに向き直る。
「……マジ?」
「マジマジ」
にやっと笑みを交わす両者を見て、リーファは思わずため息。
「男って……」
「なんか、身も蓋もないですよね……」
肩でユイも感心したように囁いた。
「俺も含まれてるのか?」
ネザーが再び冷ややか声で問うと、リーファは「あ、いや……」と慌てふためいた。
「ね、ネザーさんのことは、身も蓋もないなんて思っていませんからね。当然含まれていませんから、誤解しないでくださいね」
「………」
説得力に欠ける口調だが、そういうことにした。
一方、蔑視の目線に怯まず、取引が成立した男2人はグッと頷き合った。
サラマンダーは、話し出すと
饒舌
(
じょうぜつ
)
だった。
「今日の夕方かなぁ、ジータクスさん、あ、さっきのメイジ隊のリーダーなんだけどさ、あの人からメールで呼び出されてさ、断ろうとしたら強制招集だっつうのよ。入ってみたら、たった3人を10何人で狩る作戦だっつうじゃん、イジメかよおいって思ったんだけどさ、昨日カゲムネさんをやった相手だっつうからなるほどなって……」
「カゲムネって誰?」
「ランス隊の隊長だよ。シルフ狩りの名人なんだけどさ、昨日珍しくコテンパンにやられて逃げ帰ってきたんだよね。あんたがやっ
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