暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0012話『久保提督による講座』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しまいかねないから…。

「あ…久保提督、一ついいですか?」
「なんですか、榛名提督…?」
「はい。艦娘がもし轟沈して沈んでしまった場合、もう二度と戻ってこないんですか…?」

疑問点を私は聞いた。
そう、映画で判明した設定だけど艦娘は倒されたら深海棲艦となって人類の敵となる。
そしてその逆もまたあって深海棲艦を倒したら艦娘として再度生まれ変わるという…。
映画内では如月と加賀、そして特殊ケースの主人公の吹雪がそれに該当された。
なまじ中途半端に深海棲艦化して苦しんだ如月ならまだしも、一度は深海棲艦として敵となっていた記憶持ちの加賀というレアケースがある。
加賀が言うにはそういう深海棲艦としても記憶を持っている艦娘は名乗り出ないが何人もいるらしい。
それはゲームをやっていると分かる事だが、『駆逐棲姫』という姫級の深海棲艦は駆逐艦・春雨にとても酷似している。
他にも今までイベントで倒した深海棲艦に酷似した艦娘がドロップした例がたくさんある。
だからこの世界でもその設定は活かされているのではないかと思う。

「榛名提督は何を懸念にしているのか分かりませんが、基本的に艦娘は轟沈して沈んでしまえば二度とそれまでの艦娘としての記憶を持った個体は戻ってきません」
「そうですか…。わかりました」

久保提督はまだ轟沈経験がないから基本的にそう海軍学校で習ったという。
だから深海棲艦が艦娘化する現象にも遭遇したことがないのだろう。
そういった確証もまだないので私もこれからこの世界で実際に深海棲艦を倒してみないと分からない。

「…でも、そうですね。代わりと言ってはなんですが深海棲艦は艦娘の魂を捕らえているという噂があります」
「捕らえている…?」
「はい。所謂ドロップという現象ですが、深海棲艦の群れを倒すと稀に深海棲艦に捕らわれていた艦娘の魂が解放されて即座に体を構築して私達の前に姿を現すそうです」
「なるほど…」

その現象はゲームをしていれば嫌というほどに分かる現象だ。
それで何度も新艦娘の掘りを味あわされたからね…。

「わかりました」
「榛名提督は覚えがよくて助かります。伊達に提督をやっていたわけではないですね。
多分私の方が教えられることも多いのかと思いますし…」
「そんな…ただそう言う知識を持っていると言うだけですから本物の提督の証を持っている久保提督には知識面では劣ると思います」
「いやいや…」

と、そんなお互いのやり取りをしながらも、

「さて、それでは明日ほどには電文が届く機械と指揮艦船が届くと思いますのでこれで榛名提督は正式に日本海軍の軍人という事で登録がされます」
「わかりました」
「階級は柳葉大将が話し合ってくれて決定した特例の特務少佐の地位から始めてもらいますので少
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ