第二話 未来と過去
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「おはよう、アカツキ」
「……」
朝の挨拶。学校の、クラスの奴にされたのはいつ以来だろう。しかも、その挨拶は俺の後ろの席のグライアからだった。
「挨拶くらい返しなさいよ」
グライアは自分の席に座りながら言う。あれ、なんで話し掛けてくんの?
昨日のあの態度からするにもう、俺には話し掛けてこないと思ってたのに。
「ねぇ、聴いてる?」
「聴いてるよ、うるさいなぁ」
「聴こえてるなら最初から返事しなさいよ。なんでそんなに無愛想なの?」
生まれつきです。
「そんなんだから、皆から距離を置かれるのよ」
「……」
俺、なんでこんなに言われてるの?
ていうか、昨日より態度が大きくなってる。俺の母さん クーデリアの存在を知った時は俺の事を恐怖してたのに……。
「昨日、出された宿題はやってきた?」
「やってない」
「なんでやってないのよ!
昨日あれだけ怒られて、まだ懲りてないの?」
「そう言われても、興味無いし」
「言い訳無用!
まだ、先生来るまで時間あるから一緒にやるわよ」
グライアは自分の席の椅子を俺の椅子の隣まで持ってきて座った。
「えっ、」
「えっ、じゃない。宿題のプリントは?」
「……確か、鞄の中に入れてたと思う」
鞄の中をあさり、筆箱とくしゃくしゃになったプリントを取り出した。
「なんでこんなにくしゃくしゃなのよ!」
「知らないよ。勝手にくしゃくしゃになってた」
「アンタねぇ……。
まぁ、いいわ。早く終わらせましょ」
グライアはくしゃくしゃになったプリントを開き、問題の解説を始めた。
「ここは……うん、そう。それで、そこを……そうそう」
グライアの教えた方は先生よりわかり易く、立ち所にプリントの空白は埋まっていった。
と言っても、先生の授業を真面目に受けたことないからグライアの教え方が上手いかなんて解らない。
でも、分かりやすいことは確かだ。
授業の大半を寝て過ごす俺でも、あっという間にプリントの空白を全て埋めることが出来た。
「やれば出来るじゃない。
ちゃんと勉強すれば私より頭良いかも……」
「そんな事ないよ。グライアの教え方が上手だったから出来た」
────ん?
なんか、視線を感じる。
周りを見てみると、クラスの連中は俺達の事を見ていた。
そして、俺の視線に気付くと周りの奴らは目を逸らした。
「?」
なんだ?
「アカツキもやれば出来るんだから今日からは真面目に授業を受けなさい!」
「ん、あぁ」
「ちゃんと聴いてるの?」
「聴いてるよ。それより、そろそろ席に戻ったら? そろそろ先生が来ると思うけど」
「え、もうそんな時間?
あ、ホントだ。早く戻らないと」
グラ
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