第51話<水も滴る>
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「何やっているんですかっ」
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マイ「艦これ」「みほちん」
:51話<水も滴る>(改)
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お風呂……もとい入渠設備の中からは「きゃあ!」という声に、なぜか怒鳴り声が混じっている。
「怒号?」
どういう事態だ?
「こちらです」
祥高さんは、何のためらいも無く大きな扉に手をかけた。淡々としているのか? 度胸があるのか。
参謀たちは私の左右に分かれて並んでいた。さすがに部外者が、いの一番に浴場へ入室するのは躊躇われるのだろう。
しかし彼女がガラガラと扉を開けた途端だ。予想外にたくさんの水が……いや、これは波濤という勢いの大量の水が押し寄せてきた。
その間、0.2秒も無かったと思う。祥高さんはサッと身をかわした。おおっ! 重巡にして現役の兵士。さすがの回避能力だっ。実に素晴らしい。
私は感心したが彼女の真後ろに立っていた私は当然、避ける間もなくバシャッという音と共に怒涛の水しぶきを浴びた。
さっき後方から狙った比叡の『艦娘魚雷』は避けたけど。正面からの不意打ちは避けられなかった……気付けば全身ずぶ濡れ。
いや、私を中心として半径1メートルくらいは水しぶきが飛び散った。一部の参謀たちも、若干の水を浴びたようだ。そして私の背後のエントランスホールにまで水しぶきが飛散した。
大浴場(入渠設備)の内外共に、その場に居た全員は一瞬、何が起こったのか理解出来なかった。だが直ぐに状況は把握できた。
実は第六駆逐隊を中心に、きちんと大浴場の掃除はしていたのだ。だが駆逐艦娘だから、ちょこまかと動き回って結局、掃除よりも水遊びになった。
普段は軽巡とか重巡の艦娘が目を光らせているらしい。しかし今日は、たまたま誰も見ていなかった。そこで大浴場は無法地帯と化していたのだ。
祥高さんは何かを言いかけた。
「し……」
ところがチラッと私の方を見て彼女は固まった。そう……ずぶ濡れになった司令。貴女の真後ろに電探の無い私が居りました……いや、別に電探は関係ないか。
「ははは」
照れ隠し的に笑う私。
ばつが悪いのか祥高さん、浴場内の駆逐艦たちに怒りの矛先を向けた。
「何やっているんですかっ、あなた達は!」
彼女の怒号を初めて聞いた。
少なくとも駆逐隊の作業は、もはや掃除ではなかった。大浴場内にいたのは電、雷、暁、響、それに寛代だった。
状況がよく分からないがホースを持って突っ立っていたのが寛代。浴室内から聞こえてきた怒鳴り声の主は彼女らしいが……その表情はいつも通りボーっとしている。そのホースの先端か
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