第十一幕その七
[8]前話 [2]次話
「私達のね」
「そうだったの」
「五色の林檎を増やすわ」
たった一個のそれをです。
「実ったら」
「その林檎は何時実るの?」
「今日の十一時よ」
その時間にというのです。
「だからティータイムの後でね」
「林檎園に行けば」
「その林檎があるから」
「中の種を取って」
「撒いてね」
そうしてというのです。
「木にしてそこからまた新しい林檎の中からね」
「種を取って」
「またその種を撒いて木にして」
「増やしていくのよ」
「それならすぐに増えるわね」
ドロシーはグリンダのお話を聞いて言いました。
「まさに」
「そうよ、私の魔法を使えば」
「たった一個の林檎から」
「一気に増えるわ」
五色の林檎がというのです。
「まさにね」
「それじゃあ」
「十一時になったら林檎園に行きましょう」
グリンダはドロシーにも笑顔で言いました。
「是非ね」
「それじゃあね」
ドロシーも笑顔で応えました、そしてです。
皆はまずはティータイムを楽しみました、この日はカルロスのお国のブラジルのお菓子とコーヒーでした。ブラジル風だからコーヒーなのです。
それからはお外に出て皆で軽く遊んでいると大佐が言ってきました。
「十時五十分です」
「あと十分ですね」
「はい」
大尉に礼儀正しく答えます。
「そうです」
「それではですね」
「今からーー行きますーーと」
チクタクも言います。
「丁度ーーいいーー時間ですーーね」
「ええ、ここから林檎園に行くと」
アンも言います、今は皆で川辺で河の中にいるチョコレートやケーキ、クッキーを釣って遊んでいます。
「丁度いい時間よ」
「そうだね、ここから林檎園に行くとね」
トトも言います。
「いい時間だね」
「そう、じゃあ皆で釣り道具を収めてから行きましょう」
「そうすればいい時間ですね」
神宝はアンのその言葉に笑顔で応えました。
「十一時には」
「あちらに着きますね」
カルロスも言います。
「ちゃんとなおしてから行けば」
「使ったものはちゃんと元に戻す」
ナターシャは河のすぐ傍の物置、釣り道具があったその場所を見ました。
「それも大事ですね」
「使ったものをそのままにしておくことは」
そのことはとです、恵梨香が言うには。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ