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マイ「艦これ」(みほちん)
第50話<男子禁制>
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が出来ます」
 気のせいか祥高さんの説明に参謀たちは色めきたっているようだ。ソワソワしている。

「艦娘を指揮した方なら、ご存知かと思います。戦闘でダメージを受けた艦娘の艤装は工廠で修理出来ます」
 説明しながら祥高さんは赤文字の「男子禁制」プレートの入口をスッとくぐり抜けた……何だろう、この罪悪感。

 説明が室内に響く。
「しかし艦娘の身体的なダメージは自身の自然治癒力に頼るしかありません。そのための入渠設備です」

 ちょっとドキドキしてきた。
「入渠ですが『入浴』と表現する艦娘たちもいます」

 後ろの呉が小声で言う。
「なンか普通の戦闘とは、また違った緊張感があるなぁ」

 この言葉には皆、賛同だろう。神戸は、ずっと黙っている。舞鶴も……あ、彼の口が重いのは性格か。

全員ゾロゾロと脱衣所を通る。多分、生涯に一度あるかどうかの体験だろう。あの舞鶴も何となく浮き足立ってきた。

 一同は、さらに前進。いよいよ「大風呂」だ!

「繰り返しますが見た目は浴場です。でもダメージ回復の重要な施設です」
 改めて念を押さなくても分かっている。妙に静かになる参謀連中と私。

ついに大奥のごとき大浴場の前。でも中からは「きゃっ! きゃ!」という黄色い歓声が響いてくる。

「あれ?」
 思わず私。

……まさか掃除じゃなくて誰か入浴しているとか?

 急に押し黙る参謀たちと私だった。


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