第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change3:白き戦闘狂〜Trial test for class attendance〜
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「どうやら俺に会いに来たようだが、何のようだ?」
俺は今、目の前の堕天使の総督、アザゼルと対面している。
正直あちらからコンタクトを取ってくるのは予想外だったが、俺はとりあえず目の前の堕天使の総督の目的を聞き出す。
「別にお前さんをどうするつもりはないさ、ただ一目見に来ただけさ、あの俺の部下コカビエルを圧倒的な力でねじ伏せたお前さんに」
「なるほど白い龍が言っていたな『アザゼルに頼まれてね』と、だから俺のことを知っているのか」
「そういうことだ。それに今回はお前さんを見て、俺が探している例の英雄『緋き結晶の英雄』の所在についても何かつかめるかと思っていたからな」
なるほど、確かにあの戦争の三大勢力のうちの総督は直接『緋き結晶の英雄』を見ているからな。まあ俺を見てその思考にいたるとはさすが堕天使の総督といったところか。
まあ、その言動だとそこまで探し物には近づけていないようだが。
「で、どうだった俺と実際に見ての感想は?」
「どうもこうも、まあ雰囲気は確かに普通の人間じゃねえな。それにおまえさんからは底知れないエネルギーとそして無に近いものを感じる以外なんもねえよ」
底知れない……か。
まあ、俺も自分自身この力の本質がどんなものか知らないが。
「さて…俺は帰るわ。とりあえず目的を果たせたのでね」
「そうか…できれば、厄介事はもうこれ限りにしてもらいたいものだな」
「ハッハハハ!それだけの力を持ちながら平穏を望むとはずいぶんと変わったやつだな」
こうして堕天使の総督アザゼルは魔方陣らしきものを展開しそして光に包まれ消えていった。
『あれが堕天使の総督アザゼルね。私が想像していたのよりも髄便とイメージが違ったわ』
そうなのか?
『ええ、だって聖書に大きく記されている大物で堕天使の総督と聞いていたからもうちょっと厳格な雰囲気かと思えば見た感じ普通のおじさんね』
まあその感想には同感する。
『もしかしたらまた新しい事件の予兆かもね』
出来ればそんな不吉な発言しないでくれ。本当におきたらどうするんだ……。
『あら、もしかして私フラグ立てちゃった?でもそっちのほうが面白そうじゃない?』
「いっておくがが俺の目的はまったく別だからな。出来ればみんなを今の俺を倒せるレベルまで成長させておきたい。”例の戦い”に備えてな……」
『そうだったわね。出来れば無病息災を祈りたいわね』
だからそんな事を事件の前に言うのは不吉だろうが…。
『フフフッフ。そうね』
こうして俺はそのまま帰路についた。
―○●●●●○―
「では主任。有事の際は遠慮なくやってくれよ」
『了
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