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マイ「艦これ」(みほちん)
第48話<こなきガール>
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「司令ぃっ!!」

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マイ「艦これ」「みほちん」
:48話<こなきガール>(改)
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 工廠から広場に出る。午後の太陽は夕方近くなってもギラギラしていた。それでも屋外では美保湾からの海風が吹くから少しは過ごしやすい。

 祥高さんを先頭に3人の参謀と私たち一行は美保湾を右手に見ながら煙突のある建物まで歩き始めた。時折り、すれ違う艦娘たちが軽く敬礼をする。参謀たちは、それに応える、という動作も板についてきた。
 でも私は、さっきの余波か半分ボンヤリしていた。空のカモメを眺めつつ最後から付いて行く。

 珍しく呉が舞鶴に声をかけた。
「あの赤城は以前、呉に居た記憶があるンやが、あんな性格だったかなぁ?」

「……いや」
そう応えた舞鶴だが彼自身、ここの赤城さんには意外な印象を受けたようだ。

 神戸が発言する。 
「一航戦といえば艦娘でも空母機動部隊の花形ですよね。赤城さんって、もっと鋭い感じの子かと思いましたが」

 呉が応える。
「同じ一航戦で加賀って子が居てね。あの子は性格も、ちぃっとキツいらしい。赤城は……なんちゅうのかな? まぁワシの印象でもフワフワした感じやったが、どっちかっちゅうと大人しい子やないか?」

 何となく三人の参謀の意識が私に向けられている気がした。あの彼女の反応を見ると私と赤城さんの関係が気になるのだろう。
 仕方無しに私は口を開いた。
「赤城さんとは数年前に一緒に戦った経験がありますけど基本的に大人しい子ですよ。ただ……」

「ただ?」
誰だ? 突っ込むのは。

 私は大山をバックに飛ぶ空軍の迎撃機を見ながら続けた。
「艦娘は大人しい子でも意外とよく喋ったり。キツそうな子でも繊細だったり……そこは人間の少女たちと全然変わらないと思います」

『へえ』
声を合わせる呉と神戸。舞鶴は同意しているのか良く分からないが無反応だ。

 呉が、おだてるように言う。
「やっぱ司令殿は艦娘の長に相応しいんやな」

「いえ……」
私は謙遜した。

 そのとき迎撃機のエンジン音に紛れて何かが私の後ろから接近してくる気配がした。それはまるで魚雷……えぇ? まさか地上で魚雷?
 慌てて振り返る間もなくズン! と私の背中に衝撃が走った。

「痛てっ!」
背後から高速で何かが突っ込んできた。その勢いで危うく前に倒れかけた私だったが、とっさに踏ん張った。
(この間0.3秒)

「司令ぃっ!!」
見ると小柄な艦娘が私の背中に張り付いていた。

「お、お前は……こ」
その先は黙った。艦娘に妖怪『こなき爺』なんて言っても通じないだろう。

 しかし、
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