第15話
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シュバルツァー家の将来を教えてあげるわね。まずシュバルツァー家は”男爵”から”公爵”へと昇格させることを決定しているわ。」
「ええっ!?い、一体どうしてそんな事に……!?」
「あら、リィンお兄さんが魔神―――それも”七大罪”の一柱に精霊王女、果ては古神と契約した事でメンフィルは協力関係を結ぶ事が非常に困難な存在と協力関係を結べた上、エリゼお姉さんは次代のメンフィル皇帝であるリフィアお姉様の専属侍女長兼お目付け役という大役をこなしているのだから、そんな優秀な人材を送り出してくれた”シュバルツァー家”を昇格させて当然でしょう?」
「―――加えて先日のバリアハート制圧作戦での活躍もありましたから、それがシュバルツァー家を”公爵”へと昇格させる決定打になったそうです。」
驚愕の事実に驚いているリィンにレンとプリネはそれぞれ説明し
「………………」
「フフ、おめでとうございます、リィンさん。」
「ハハ、お前達の同期の中での一番の出世頭は訓練兵からいきなりリフィア殿下の親衛隊に配属されたステラだったが、その記録を遥かに塗り替えたじゃねぇか、リィン。」
二人の説明を聞いたリィンが口をパクパクしている中、ステラとフォルデはそれぞれリィンを祝福した。
「えっと……リウイ陛下の口ぶりからするとエリゼお姉様は既にご存知だったようですが……何故今までお兄様にその件を教えなかったのですか?」
「……兄様にはこの戦争を終わらせる事に集中して欲しかったから、その集中を乱すような情報は教えない方がいいと思って、黙っていたのよ。――――陛下、私達”シュバルツァー家”の昇格の件はリフィアを通して私の耳にも入っておりましたが確か”男爵”から”侯爵”だったと聞いているのですが……?」
セレーネの疑問に疲れた表情で答えたエリゼは気を取り直してリウイに問いかけた。
「バリアハート制圧作戦での活躍で”公爵”に昇格する事をシルヴァンが決めたとの事だ。―――なお、公爵家となったシュバルツァー家には今回の戦争で得る事になる元エレボニアの領土――――クロイツェン州の統括領主を任命するとの事だ。」
「ちなみに現シュバルツァー家の当主であるリィンお兄さんとエリゼお姉さんのパパ―――テオ・シュバルツァー男爵にその話をした際、シュバルツァー家の昇格はリィンお兄さん達自身の手で掴んだものだからシュバルツァー家の昇格はリィンお兄さんがシュバルツァー家の跡を継いだ時にして、自分は男爵のままでいいと言う希望があったからリィンお兄さんがシュバルツァー家の跡を継いだ時に正式にシュバルツァー家が”公爵”に昇格する事になっているわ。」
「勿論今までユミルの領主であったシュバルツァー家が突然広大なクロイツェン州の統括領主を務めるなんて無理があり
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