第15話
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それぞれお兄様を支えて来ました。そしてそれはこれからも変わりません。ですからどうかわたくし達への褒美はお兄様に回してください。」
「エリゼ……セレーネ………」
セレーネの説明を聞いたリィンは驚いた。
「うふふ、正しくはリィンお兄さんのハーレムの一員としてじゃないのかしら♪」
そしてからかいの表情で呟いたレンの問いかけにその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力し
「こんな時に茶化すのは止めなさい、レン。」
「フフッ、ですがレン皇女殿下が仰っている事もあながち間違ってもいませんわね。」
「それにここまで献身的な女性も滅多にいないだろうな。」
我に返ったプリネは呆れた表情でレンに指摘し、シグルーンとゼルギウスはそれぞれ苦笑していた。
「ふ〜む……しかし幾ら本人たちの希望とはいえ、手柄をたてた者達に何の褒美も無しと言う訳にはいくまい。」
「常識で考えれば”昇格”が妥当ですが……セレーネはともかく、エリゼさんに関しては既に侍女の中では最高位の地位である専属侍女長ですから、”昇格”のしようがありませんものね。」
考え込みながら呟いたリフィアの意見に続くようにプリネは困った表情で答えた。
「……あの。二人への褒美について私に提案があるのですが、皆様さえよろしければお答えさせて頂きますが……」
「エクリアお姉様?」
「――――構わん。お前の案を聞かせてくれ。」
その時エクリアが申し出、エクリアの申し出を聞いたイリーナが不思議そうな表情で首を傾げている中リウイはエクリアに内容を話すように促した。
「かしこまりました。まずエリゼについてですが………彼女自身に爵位を与え、将来シュバルツァー家の”分家”を作る礎を築き上げさせてはどうでしょうか?」
「え…………」
「シュバルツァー家の”分家”を……?――――!うふふ、なるほどね。シュバルツァー家の将来を考えれば、分家は幾らあっても困らないものね。」
エクリアの提案を聞いたエリゼが呆けている中少しの間考えて既に察しがついたレンは意味ありげな笑みを浮かべてリィンとエリゼを見つめて呟いた。
「”シュバルツァー家の将来”………?あの、それは一体どういう事なのでしょうか?」
レンが呟いたある言葉が気になったリィンはリウイ達を見つめて訊ねた。
「うふふ、リィンお兄さん達にあの件を教えてあげてもいいかしら、パパ?」
「……別に構わんだろう。どうせリィンへの表彰の時に答える話なのだからそれが少し早くなっただけの上エリゼ自身の耳にも入っている話だ。」
レンに問いかけられたリウイは静かな表情で答え、リウイの許可を聞いたレンはリィンとエリゼを見つめてある事を答えた。
「パパの許可もとれたし、
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