第15話
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物を逃しましたね。」
「ええ……まあ、それを言ったらレーヴェやヨシュアもそうなるんでしょうね。」
「フッ、ヨシュアはわからないが、例えハーメルの件がなくても、俺がエレボニア―――”国”に仕えるなぞ絶対にありえんがな。」
「クスクス、皇族であるプリネお姉様の親衛隊の副長として”メンフィルと言う名の国に仕えている”レーヴェからまさかそんな言葉が出てくるなんてね♪」
「レ、レンさん。」
静かな表情で呟いたイリーナの言葉にプリネは頷き、プリネの言葉に対して答えたレーヴェの指摘を聞いてからかいの表情で呟いたレンの言葉を聞いたツーヤは冷や汗をかいた。
「ただ、私が守護すべき御方であるリフィア皇女殿下は当然ですが、短い間ですが私の面倒を今まで見て頂いたゼルギウス将軍閣下とシグルーン副将軍閣下にも申し訳ないと思っております。私が領主になれば、リフィア殿下の親衛隊を退役する事になりますので………」
「確かにお主のような有能な者が余の家臣でなくなるのは残念ではあるが、余は本人が望まぬ事を強要するような器の小さな者ではない。それに、お主のような民を大切にする者が我が国の領土を治める領主の一人になるのならば、次代のメンフィル皇帝として歓迎すべき事じゃ!だから、余達の事は気にするな!」
「……殿下の仰る通りだ。お前が目指す未来もまた、将来のメンフィルの……リフィア殿下の支えとなる未来。胸を張って、お前が目指す未来を進め、ステラ。」
「例え親衛隊から去っても貴女は形は違えど、メンフィル帝国を……殿下を支える者。ですから私達の事で苦悩せず、自分で決めた自分の道を歩みなさい。」
申し訳なさそうな表情をしているステラに視線を向けられたリフィアとゼルギウス、シグルーンはそれぞれ応援の言葉をステラに送り
「………はい!」
リフィア達の応援の言葉に対し、ステラは笑顔で力強く頷いた。
「―――リフィア達にも異論はないようだし、決まりだな。ちなみにお前はフォルデのように要望は無いのか?」
「………可能ならば、今回の戦争で手に入れる事になる元エレボニアの領土の領主にして下さい。私がメンフィルに亡命するまで生きて来れたのはエレボニアの民達が治めてくれた税ですから、その恩に報いる為にも元エレボニアの民達が豊かで平和な生活を送れるようにしてあげたいのです。」
「……―――いいだろう。お前の望み通りの褒美になるように手配をしておく。勿論フォルデ同様、貴族や領主になる為の相応の教育が受けられるようにもしておく。それでいいな?」
「はい!メンフィル帝国の寛大なお心遣いに心から感謝致します。」
リウイの言葉に会釈をして答えたステラはリィン達の後ろへと下がった。
「エリゼ・シュバルツァー並びに
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