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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第15話
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を始めとした協力者達をよくぞ撃退した。……フッ、まさか我が国に亡命する事を望んだティアメル伯爵家の変わり種が僅か3年でここまで成長するとは、俺も予想できなかったぞ。」

「……身に余るお言葉、恐悦至極に存じます。陛下達―――メンフィル帝国が世間の事を何も知らず、ただ自由な生き方を求めていた身勝手な考えで貴国に頼った私を受け入れたお陰で今の私がいると言っても過言ではございません。こんな私を受け入れ、様々な事を教えて頂き、更にはリィンさんを始めとした多くの仲間達と出会う切っ掛けを作って頂き、私を成長させてくれたメンフィル帝国から受けた恩にようやく報いる事ができて何よりでございます。」

静かな笑みを浮かべて自分を見つめるリウイの言葉に対し、ステラは謙遜した様子で答えた。

「フフッ、あの放蕩皇子が彼女の事を知れば、表面上はいつもの調子で流しつつ、心の中では後悔するかもしれませんわね。エレボニアはくだらない血統主義から抜けられない事によって、彼女のような才能ある者達に故郷であるエレボニアに未練はないと思わせ、他国へと亡命する決意をさせたのですから。」

「ファ、ファーミシルス様。」

「フッ、それはあるかもしれないな。―――ステラ・ディアメル。お前が望む褒美はなんだ?」

口元に笑みを浮かべたファーミシルスの指摘にペテレーネが冷や汗をかいて苦笑している中リウイは静かな笑みを浮かべてファーミシルスの指摘に同意した後気を取り直してステラに問いかけた。

「私が望む褒美は………フォルデ先輩同様、”爵位”と領地です。」

「あら………」

「ほう………?」

ステラの望みを聞いたシグルーンは目を丸くし、ゼルギウスは興味ありげな表情でステラを見つめていた。

「フム……お主は何故、爵位と領主の地位を望むのじゃ?確かお主は貴族の令嬢である事が嫌で、我が国に亡命したと聞いておるが……」

「私が実家を出奔し、故郷であるエレボニアを捨ててメンフィル帝国に亡命したのは自分の生きる道を選ぶためです。例えディアメル伯爵家と縁を切っても、私が貴族の家に生まれた娘である事は事実。”貴族の義務(ノブレスオブリージュ)”までは捨ててはいません。そして私がメンフィル帝国に亡命するまで生きて来れたのは民達が治めてくれた税であり、亡命後の私がメンフィル帝国の保護を受けて生活をし、今こうしてこの場にいられるのも民達が治めてくれた税。貴族の家に生まれた娘として……民達から受けた恩に報いる為に私自身が領主になって、民達に豊かで平和な生活を送らせてあげたいのです。」

「ステラ………」

不思議そうな表情で問いかけたリフィアの質問に静かな表情で答えたステラをリィンは驚きの表情で見つめ

「………ファーミシルス様の仰る通り、エレボニアは本当に惜しい人
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