第五十話 入試テストその十五
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「悪いことでそうならない限りな」
「幸せになのね」
「なれよ、だからな」
「結婚もなのね」
「しろよ、幸せなのをな」
「わかったわ、じゃあね」
「神戸に戻って。幸せになれよ」
龍馬は笑っていた、そうして優花にまた言った。
「優子さんも助けてくれるからな」
「龍馬もよね」
「俺も俺の出来ることならな」
「そうしてくれるのね」
「そうさせてもらうな、じゃあな」
「ええ、これからお祝いで飲むけれど」
もう酒もある、合格祝いで飲むつもりだ。
「龍馬もよね」
「明日二日酔い確定だな、お互いに」
「身体に気をつけろって言ったばかりなのに」
「まあそれ位はな」
「いいのね」
「肩の荷が降りたんだ、じゃあな」
受験が終わった、まさにその通りだった。しかも未来が開けたのだ。それならだった。
「心置きなく」
「飲むのね」
「そうしような」
「それじゃあ」
「今から飲むからな」
「私もね」
「またな」
龍馬から挨拶をして優花に返してだ、そしてだった。
優花は龍馬との電話を終えてすぐに飲みはじめた、翌朝二日酔いになったがそれでも機嫌はよくそのまま風呂に入って登校した。
第五十話 完
2016・12・16
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