第三章 X《クロス》
浸食
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無論、砲撃に設定をつけることも可能だが、そんな設定では不死生物であるこの敵に勝てるわけもないのだ。
「では、な」
「行か・・・・せない!!!」
ヴィヴィオを抱えて去ろうとするブロッサムアンデットを飛び越すようにして、なのはが跳躍。その真上から砲撃を放ってピンポイントでその脳天を狙った。
放たれる細い砲撃。
着地もなままならず、地面に落ちるなのは。
しかし、ブロッサムアンデットはその真上からの砲撃を特に弾くでもなく、直撃したうえで耐えきっていた。
「もう少ししっかりと腰を据えて撃ってもらいたいものだ・・・・」
「!・・・・あ・・・あぁ・・・・あァァァァァァァアアアアアアアあ!!!レイジングハート!!!」
《OK.Blaster 3.Open Wing!!》
レイジングハートの応答と共にビットが三つ射出され、なのはの周りに展開される。
その各々に魔力が充填され、さらに周囲の魔力も根こそぎかき集めての集束が始まった。
「開け、翼!!」
バサァ!!
そして、レイジングハートからは翼の形をした魔力が形成され、多大な反動を噴き出していた。
それを見て、ブロッサムアンデットも右腕を突き出してその前に桜の花びらを溜め始める。
その数は今までの中で一番大きい。
なのはが集束している間に集まった花びらはすでに押し固められ、直径はすでにブロッサムアンデットよりも大きく、その姿を隠してしまうほど。
そして、この大きさでありながら、これはすでに圧縮されたものなのだというのだから恐ろしい。
だがしかし、それを前にしてもなのはは一切引かずに叫んだ。
「もう奪わせない!!私の目の前から、大切な人が奪われるなんて、絶対にさせない!!!」
あのときは救えなかった。
私たちの目の前で、あの人は消えてしまった。
私たちには何もできなかった。
もうあんなのはいやなんだ。
絶対に救ってみせるんだ。
救えるものを、根こそぎ全部!!!!
あなたにもらった、この力で!!!
「スタァライト――――!!!!」
《STER LIGHT BREAKER》
「ブレイカァァァァァァァアアアアアアアアあああああああああああああ!!!!」
「超圧縮、桜撃砲(おうげきほう)!!!」
ゴォォ!!キュボッ!!・・・・・・ドゴォォォォァァァァアアアアアアア!!!
ビットから放たれた者も合わせ、なのはから放たれた砲撃計四本が、ブロッサムアンデットに向かって伸びていく。
それに対してブロッサムアンデットのため込んだ球体からはいくつもの弾丸が
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