第三章 X《クロス》
強奪
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、どうするの!?」
「大丈夫です。理樹さん!!今です!!!」
ドシュッ、ゴォン!!!!
スバルが心配そうに叫ぶ。
が、大丈夫だと言ってエリオが理樹に合図を出した瞬間、彼らを巨大なパイプが覆っていた。
そのパイプはビルを横一直線に貫いており、薄く緑色の色がついたバリアだった、
「大丈夫!?」
「大丈夫です!!救助者も無事です!!」
そのパイプの元には理樹が翼をはためかせて飛んでおり、おそらくはあそこからこれを発生させてビルを貫き、中にエリオたちを入れたのだろう。
「び、びっくりしたぁ・・・」
「あれは・・・翼人!?」
スバルが豪快な助け方に腰を抜かし、イクスが翼人である理樹に驚いて座り込んでしまう。
「真人さんは?」
「真人なら大丈夫。傷は深くないし」
ドーベルマンアンデットと遭遇した瞬間、エリオは激昂して突っ込んでいこうとしたのだが、それを待ってたとばかりにドーベルマンアンデットはカウンターで弾幕を張ってきたのだ。
無論、そんな攻撃を知らなかったエリオはそれをまともに喰らってしまう状態だった。
しかし、それを真人がとっさにかばったらしい。
そのあと、真人は大丈夫だと言って自力で瞬風に戻り、エリオはドーベルマンアンデットを追った、ということだった。
「そうですか・・・よかった」
「じゃあ今から降ろすから、ちょっと待って」
そう言おうとした理樹だが、その言葉が最後まで続く前に、そのパイプを何者かが攻撃してきた。
攻撃してきたのは、真下から。
崩壊して瓦礫の山になったビルの中から、ドーベルマンアンデットが二本のガトリングで黒空流星群を放ってきたのだ。
それはエリオたちのいる場所を挟んで左右の場所に命中し、パイプバリアを粉々に砕く。
無論、その間にいて支えを失ったエリオたち三人は落ちていく。
ウイングロードを再び展開しようとするスバルに、ストラーダを構えようとするエリオ、何かにつかまろうとするイクス。
しかし、その三人のド真ん中にドーベルマンアンデットがジャンプして飛び込んできた。
そして彼が三人の高度に到達した瞬間、独楽のように回転しながら左右に腕を伸ばし、エリオとスバルに向かって引き金を引いた。
二人は空中という不利な体勢にありながらもそれを防ぐが、その連射と威力にストラーダは弾かれて落ち、ナックルで防いだスバルもウイングロードを展開する間もなく、その威力に押されて落ちていく。
そしてドォン!!とガシャァ!!という音をそれぞれ立てて、エリオとスバルが地上に落下した時には、すでにドーベルマンアンデットは
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