第三章 X《クロス》
救急
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た。
しかしそうはさせないと、その場に新たな参入者が。
《見つけました。イクス、我々とともに来ていただきます》
「マリアージュ!!!」
そこにマリアージュが襲来、彼女を寄越せと言ってきた。
もちろん、それに対して「はい」と言えるわけもない。
「断る!!」
「逆らってはダメです!!あいつは師団長クラス・・・・あなたの知っているマリアージュとは違います!!」
「え?」
なぜこの少女―――イクスというらしい―――がそんなことを知っているのかは解らない。
しかし、それでもこの言葉は本当であることがスバルにはしっかりとわかっていた。
こいつは、今までのとは違う!!
「大丈夫・・・こう見えても私、強いから!!」
グ・・・・ダンッッ!!!
「世界最強の人から教えをもらっているんだもん・・・・負けるはずなんて、あるわけない!!」
《挑みますか・・・・》
腰を落とし、右拳を腰に、左腕を立てて前にだして型を構えるスバル。
それに対しマリアージュは無造作に剣を取りだして突きのように構えた。
構えるという動作そのものが、このマリアージュにはなかったことだ。
この動きだけで、今までのとは違うということが分かった。
しかし、スバルの心に、「負け」という単語はどうしても浮かんでこなかった。
地面を踏みしめ、拳を構える。
それは到底「兵器」ではなしえない構え。
「人間」にのみ到達できる境地。
鋼の体に、金属の骨格。
しかしてそれを動かす原動力は、どんなものを使って燃えることのできない膨大な熱を持ったもの。
その原動力、物体に非ず。
確かに胸にありながら、決して燃え尽きぬ不屈の炎!!!
「来い!!」
ダウッ!!
そうして、マリアージュが剣を突き出して突進してきた。
しかも、無数の瓦礫を飛ばしながら、猛然と突っ込んできたのだ。
その速度は最初から最高速。
ただの人間ならこの一突きで終わる。
が、スバルはただの人間ではない。
飛んできた瓦礫のすべてを殴り、蹴り飛ばし排除した。
そして剣の切っ先がスバルへともう到達するといったところで、いまだ飛んでくる残りの瓦礫のすべては粉微塵となって消滅した。
《!?》
驚愕するマリアージュ。
しかし、その剣はもう止められない。
その剣筋を見切り、スバルは上体だけを右に少しずらして避ける。
と、同時に左腕を剣に絡ませ、脇に挟ん
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