第三章 X《クロス》
轟天
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RRRRR―――――――――――――――――――――!!!
そうして放たれた、無数の弾丸は、もはや弾丸として迫って来はしなかった。
砂嵐が一つの大きな塊に見られるのと同じように、この銃弾の嵐は五つの塊となって三人に向かって飛び、森を吹き飛ばすどころかその直線上をきれいさっぱり消滅させてしまった。
そしてそれが止んだころ、そこにはもうドーベルマンアンデットの姿はなかった。
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ボコ・・・ゴ、ボコォッ!!!
「ぷ、はぁっ!!げほげほ・・・だい、大丈夫!?二人とも!!!」
それから数分後
黒空流星群の跡となった地面の下から、土を押しのけてバーサーカー、恋、イリヤの三人が出てきた。
無論、無事ではない。
あの一瞬で、バーサーカーは地面を斧剣でえぐり飛ばし、隠れるための穴を掘った。
そしてそこに恋とイリヤが飛び込み、恋はそれでも伝わってくる衝撃から守り、そして土に押しつぶされないようにイリヤを下に抱きかかえていたのだ。
バーサーカーは地面に潜れはしたものの、最後だったので当然受ける衝撃も大きい。
しかし、それでも彼は初撃で三つ命を落としたものの、その後のは耐えきっていた。
「ゴ・・・ォォ・・・・」
「ハァ・・・・・ハァ・・・・・・つか・・・れた・・・・」
「大変大変大変・・・・・と、とりあえず城に!!」
そう言って狼狽するイリヤだが、彼女とて聖杯戦争のために送り込まれた魔術師なのだ。
すぐに冷静を取り戻し、バーサーカーを霊体化させてひっこめ、恋の体を背中に抱えてずるずると歩き出した。
それから五分。
比較的早めに彼女は屋敷から助けに来た渡やセラたちに会うことができ、無事に城に戻った。
屋敷を取り囲んでいたアンデットはもういない。
ドーベルマンアンデットがひいた瞬間に、彼らもいなくなっていた。
to be continued
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