第三章 X《クロス》
轟天
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を確認したバーサーカーが標的に向かってその破壊を実行しに突進していく。
ドーベルマンアンデットが吹き飛びから着地し、前を見るとそこには岩石のような巨体があった。
「チッ!!」
それを軽いバックステップをしながら飛び上がり避け、そのままバーサーカーの肩に乗り、踏み台にして後ろに回ろうとするドーベルマンアンデット。
が、後ろに回った瞬間にバーサーカーも斧剣を振り回しながら反転、その遠心力を使って方向転換と攻撃を同時に行ってきた。
標的は、飛び越えたばかりでまだ着地できていないドーベルマンアンデットだ。
それに対し相手は宙で銃を連射、その斧剣の根元を狙って軌道を逸らそうとしてきた。
無論、その程度で変わるバーサーカーの攻撃ではない。
しかし、それでも意味はあった。
銃の反動でドーベルマンアンデットの身体が動き、その斧剣は結果として命中することはなかったのだから。
が、そこに恋の方天画戟がすっ飛んできた。
着地したドーベルマンアンデットはそれを両腕で受けるものの、衝撃にまるで万歳でもするかのように弾き上げられてしまった。
方天画戟がフォンフォン、という音を立てて回転しながら地面に落ち、突き刺ささる。
と、方天画戟と一緒にすっ飛んで来でもしたかのようなスピードで恋が走り込んできた。
そして、地面に突き刺さった方天画戟を掴み、そこを軸にして一回転、ドーベルマンアンデットのどてっ腹に強烈な後ろ回し蹴りを叩きこんだのだ。
「げっふ!?」
それにはドーベルマンアンデットもさすがに吹き飛んだ。
その先にはバーサーカーがいて、咆哮を上げながら斧剣を両腕で振りかぶって待っている。
それを見たドーベルマンアンデットはとっさに身体を地面に落した。
スライディングする形になり、ドーベルマンアンデットがバーサーカーをくぐりぬけていったのだ。
横に薙がれた斧剣の下をすれすれに潜り抜け、バーサーカーの股下から数十発の銃弾を叩きこんで、さらにはそのまま背後に抜けて背骨の位置を下から上に、正確に撃ちぬいていった。
その攻撃にぐしゃりと身体がねじれて地面に倒れるバーサーカー。
彼の皮膚には、通常の銃弾など通らない。
しかし、同じ個所にこいつは少なくとも八発ずつ打ち込んでいるのだ。
しかも、打ち出しているのは上級アンデットの武器になっている銃である。
それだけの数を打ち込まれては、さすがの彼の背骨も砕けるだろう。
背骨(支え)を失えば、体が崩れるのは当然だった。
が、本当に恐ろしいのはこいつの連射速度だ。
背後に回った一瞬でバーサーカーの背骨をハチの巣にし、しかもその放った銃弾の数は見た弾痕の
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