第三章 X《クロス》
告白
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RRRRRRRRRRRRRRRRR!!!」
森の中。
肩にイリヤを乗せたバーサーカーが森の中を疾走している。
それを追う一つの影、ドーベルマンアンデット。
それの放つ銃弾は、イリヤに当たっても死なない個所に向かって無数に放たれていた。
が、無論それを防げぬバーサーカーではない。
しかし、こうも追われながらでは分が悪すぎる。
彼の本文は圧倒的破壊力による蹂躙だ。
こうして逃げ回るのは得意ではない。
「逃げてんじゃねぇよ!!疲れるだけですのでねぇ・・・・」
「だったらそれ撃つのやめてよ!!あとキャラを安定させてよね!!気持ち悪くなる!!」
「それはできない相談。そして、定まってくれればいいんだけどね、っと!!!」
そう言って、ドーベルマンアンデットが一気に跳躍、木々を足場にして三角飛びし、バーサーカーの目の前に躍り出てきた。
正確に言うと、バーサーカーの走っている右脇の木をけり、地面と平行に移動するようにして前に躍り出たのだ。
「もらったァッ!!」
「ッッ!!??」
その位置から一気に反転し、ドーベルマンアンデットがイリヤへと飛ぶ。
それを剛腕で叩き落とそうとするバーサーカーだが、空中にもかかわらずひらりと身の返しで回避され、イリヤへの障害物がなくなってしまう。
「ふむ・・・・いただいたってばよ!!」
ガァンッッ!!!ザザッ!!!
が、しかし
そんな音がして、ドーベルマンアンデットの腕がイリヤへと届くことはなかった。
バーサーカーは疾走をやめ、イリヤを降ろして近くに隠れさせる。
一方ドーベルマンアンデットは腕を抑え、離れて着地している。
地面にぽたぽたと、アンデット特有の緑色の血を流しながら、自分の邪魔をしてきた一人の少女をにらみつけた。
「・・・誰なんだい?」
「・・・・・恋」
そう問われた少女は、自分の名前をぽつりと言った。
三國無双、呂布奉先。
武器たる巨大な方天画戟を肩に担いで、敵を淡々と見据えていた。
「は・・・上等・・・・」
一人は無口な者
一人は咆哮を上げる者
そして一人は安定しない口調でベラベラとしゃべる者。
三者は三様に、これだけの言葉で済ませ、無言のうちにぶつかりあった。
直後、この森のすべての木々が、衝撃に振動した。
to be continued
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