第三章 X《クロス》
告白
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そういないだろう。
その宝具「十二の試練」はその命の上限を十二に上げるものだ。
一時期は七つしかなかったのだが、ある事件でやられ、復活した際にすべて戻っている。
万全といえば万全だ。
「いついかなる時もアインツベルンの淑女はしとやかにですね・・・・」
だからこそ、こうして大人しく城の中にいるようにセラは言っているのだ。
今から衛宮邸に行くのは逆に危険なことである。
しかし・・・・・
「くどくどくどくど・・・・・ってあぁ!?そこ!!窓から逃げない!!!」
「やばっ!!見つかった!?バーサーカー!!受ーけ止ーめてーーーー!!」
スッピョーン
まるでそんな音が聞こえるかのように窓から飛び降りたイリヤ。
それを止めようと窓へとダッシュしたセラだが、時すでに遅し。
逆に窓から落ちそうになったのをリーゼリットに助けてもらってすらいた。
「こらーーーー!!お嬢様ーーーーーー!!!」
「あははーーー!じゃあ行っちゃえバーサーカー!!!」
「■■■■■■■■■■■■!!!」
ダゴンッ!!!
そんな音がして、イリヤを抱えあげていたバーサーカーが一気に跳躍、森の中に消えていった。
「オオおオオオオお嬢様ァッ!?」
「イリヤ、すごーい」
「リゼ!!こんな一大事に何をのんきな!!」
「? バーサーカが一緒なら大丈夫。それに、今は森の方が安全かも」
「え?」
・・・ズッ・・・・ズン・・・・・
「!?」
「誰か入ってきてる。敵」
「そ、そんな・・・ここは魔術的な処置が施されたアインツベルンの隠れ城ですよ!?」
「それでも来てる。それが現実。セラはここに隠れてて」
そう言って、リーゼリットがどこから取り出したのか身の丈以上のハルバードを抱えあげ、ムン、と仁王立ちしていた。
確かに、セラには戦闘能力どころか、運動能力すら皆無だ。
今戦えるのはリーゼリットだけだと言うことになる。
しかし・・・
「ひ、一人ではあなたが!!」
「大丈夫だよ。私は、みんなを守るためにここにいる。私も、みんなといたいから」
そう言って、リーゼリットは部屋を出て行ってしまうセラ。
こうなっては、自分はここに隠れるしかない。
一緒に行って邪魔になることはわかりきっているのだ。自分はそういった目的に作られたホムンクルスではない。
しかし、彼女は自分の姉妹のようなものなのだ。みすみす見殺しになどできるはずもない。
と、そこでセラはあることを思い出す。
否、そもそもなぜ思い出さな
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