第三章 X《クロス》
宴会
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すらと、確かに笑みが浮かんでいた。
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ドサリ
「これで最後ですね」
「そうだな。もう寝ないと明日がつらいしなー」
スバルのマンションの裏側
そこにあるゴミ捨て場
そこに、恭介とルネッサがごみ袋を運びに来て、たった今最後の一個を置き終わったところだった。
今ごろ部屋では残ったメンバーが布団やベッドをセッティングしているだろう。
「いやぁ、結局泊りになっちまったな!!」
「こんなに楽しいのは・・・生まれて初めてかもしれませんでした」
「そうかそぅか!!だけどな?楽しいことはまだまだあるからな〜?」
ありがとうございますと言わんばかりにそう言うルネッサに、まだまだこれからだという恭介。
と、そこでルネッサが足を止め、空を何となしに見上げた。
「? どうした?」
「あ・・・先に部屋に戻ってください。ちょとっと興奮した身体を冷ましていきますので」
「ん、そうか。風邪ひかない程度にな」
ルネッサの言葉に、恭介が手を振って先に部屋に戻る。
それを確認し、ルネッサがポケットから何かを取り出した。
それは何かの端末で、ピッ、と起動させるとモニターが現れてきた。
そのモニターを見ながら、同時に現れたコンソールに指を当てて何かを解除していく。
「やはり・・・・止めるべきでしょうね・・・・私は見ているだけでした・・・止めないと・・・」
「何をしている?」
「!?」
独り言をつぶやきながらコンソールを叩いていたルネッサの背後から、そんな声がして咄嗟に彼女がシルバーダガーを構え向ける。
そこにいたのは、一体の化け物。
硬そうな、まるで樹皮のような茶色い皮に、美しいピンクの花を肩に携えた化け物だった。
「それは君の目的を果たそうとするためのものではなかったのか?」
「私はこれを使っていません。ある日送られてきて「君のしたいことを為せ」と書いてあっただけです」
「・・・・なるほど。どうりでなかなかたどり着けないわけだ・・・・」
「あなたは・・・なにものですか?」
銃口を向けられているにもかかわらず、化け物はルネッサと普通に会話している。
見た目で人(?)を判断するのは良くないが、どうにもこいつが味方に見えないルネッサは何者なのかと問いかける。
しかし、この化け物―――――ブロッサムアンデットはそれに答えることなく話を進めた。
「世界は平和にかまけ、陰惨な事柄を、事件を、痛みを知ら無さすぎる。今
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