第三章 X《クロス》
宴会
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まれてこれたあなたは、とても強いはずよ。そんなあなたがいるなら、その世界はいくらでも変わる余地はある。一人でだめなら、私たちを頼りなさい」
「しかし・・・・・」
「水臭いぜルネっち!!!」
「そうだ。俺たちはもう友達じゃないか」
「困ったことがあったら何でも言って来い。あたしたちも頑張るから」
と、そこに話を聞いていたのか、真人に謙吾、鈴が後ろから元気よく声をかけてきた。
そして、その真ん中に立った理樹が手を差出し、言葉を紡ぐ。
「ルネッサさんの生れた土地はひどくて、そのころの生活はひどいものだったかもしれない」
その通り。
あそこでの生活は、ただ一つを除いてひどいことばかりだった。
人としての自分を忘れそうになりもする。
しかし
「だけど・・・いや、だからこそ、さ。これからの人生を、もっともっと楽しく、凄いものにしようよ!そして、助けに行くんだ。その世界を。最後には、こんなこともあったって、高らかに笑い飛ばせるくらいに!」
「人生ってのは辛いことの方が圧倒的に多い。苦しい時間の方が幸せな時間より多いことがほとんどだ。だったらよ、人生の醍醐味ってのはそれをどれだけ楽しいことで埋め尽くせるかってことじゃないか?」
「私たちがルネちゃんを幸せにして〜そしてルネちゃんも私たちと楽しく遊んで〜、そしてみんなでほかの人を幸せにします。それが幸せスパイラル♪」
「美少女のためとなれば、おねーさんはいくらでも協力するぞ」
「そこに救える命があるなら、私だってどこにでも!!」
「不条理な環境がどれだけひどいか知ってるから・・・僕も、助けに行きたいです」
さらに恭介が続き、小毬、来ヶ谷、スバル、エリオとルネッサに声をかけていく。
大丈夫、一人じゃないと。
必ず一人は、世界のどこかに仲間がいいる。
しかも今は、一人どころではない人数がいるのだ。
「だからさ、こんな事件は早く終わらせようよ。そして、この世界を楽しもう?」
「でしょ?大丈夫よ。みんな事件を忘れてバカやってるわけじゃないんだから」
「ティアナさん、そんな風に思ってたの?」
「あ、いや・・・・あははははは」
そんな彼らを見て、ポカーン、としてしまうルネッサ。
そして、スックと立ち上がり、片づけをしようごみ袋にごみを詰めていく。
「さ、早く片付けましょう?次のことが、できないじゃないですか」
「おう!」
「そうだな」
「次はなにしようか?」
「それは明日の夜な?明日は事件を追わないとだから」
そのあとも片付けは続いていく。
新しいごみ袋をバサリを広げるルネッサの口元にはうっ
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