第三章 X《クロス》
宴会
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・・・・要注意人物です・・・・ね」
その後も宴は続いていった。
三回戦は小毬、スバル、謙吾の三人。
勝者は小毬。
スバルと謙吾は見事な執事服を着せられていた。
「く・・・せっかくのチーム分けなのにまだ目的を果たせたのはエリオ君だけではないか!!」
全身タイツの来ケ谷が、コブシを震わせて悔しがる。
確かに、いまだ目標を果たせているのはエリオのみ。
小毬もクドもなんとなしに逃れている。
このままでは・・・
「もうジャンケンとかよくね?」
「おお、恭介氏、もどったか・・・・して?」
と、そこに復活した恭介が来ケ谷の肩にポン、と手を置いて立ちあがってきた。
その顔は明らかに何かを企んでいるそれだ。
そして、その考えを恭介が来ケ谷に耳打ちしていく。
その話を聞いていくうちに、来ケ谷の顔が「ニヤリ」どころか「ニタァ」・・・・をこえ、「ニマタァ、ゲヘヘへへへ」と歪んでいった。
「俺らでこうして・・・それで・・・すれば・・・」
「なるほど。では・・・・」
「ああ!!真人、謙吾!!お前らもやるぞ!!!」
「「応よォ!!」」
「「「「固有結界展開ッッ!!!」」」」
「はぁっ!?」
「え!?」
「なんで四人で出来んのッッッ!!??」
「私もいますよ?」
「完成!虚構世界ッッ!!」
そう、それはかつて彼らが運命を覆そうと発動した虚構世界。
"輝志"という世界だからこそできた、集団で行うという、奇跡の固有結界だ。
それを五人という人数で発動させるとは・・・・
「これが欲望の力ァ!!」
「素晴らしいッッ!!」
「ハッピーバースデイ!!!」
「この欲望、解放しよう」
「ふふふ、フフフフ、腐腐腐腐腐腐・・・・・」
「こいつら人間やめやがった!?」
「ティアナさん、口調荒くなってますよ!!」
この虚構世界、または固有結界。
その名を「運命踏破・虚構学園」という。
かつて彼らの世界が襲撃されたときにもこれを発動させて、大いに活躍したのだが・・・・
これを発動する際に必要なのは構築のために軸、そして多くの、または強い想いだ。
この「軸」とは恭介、真人、謙吾の三人を指す。
恭介が世界を概念から引っ張り、真人がそれを「そうあるもの」だと存在させ続け、謙吾がその中で事象を変革させていくのだ。
無論、展開するために協力した人の思いは無視できないため、彼らが好き勝手出来るわけでは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ