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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
宴会
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・・・・要注意人物です・・・・ね」







その後も宴は続いていった。



三回戦は小毬、スバル、謙吾の三人。

勝者は小毬。
スバルと謙吾は見事な執事服を着せられていた。







「く・・・せっかくのチーム分けなのにまだ目的を果たせたのはエリオ君だけではないか!!」


全身タイツの来ケ谷が、コブシを震わせて悔しがる。

確かに、いまだ目標を果たせているのはエリオのみ。
小毬もクドもなんとなしに逃れている。


このままでは・・・


「もうジャンケンとかよくね?」

「おお、恭介氏、もどったか・・・・して?」


と、そこに復活した恭介が来ケ谷の肩にポン、と手を置いて立ちあがってきた。
その顔は明らかに何かを企んでいるそれだ。

そして、その考えを恭介が来ケ谷に耳打ちしていく。
その話を聞いていくうちに、来ケ谷の顔が「ニヤリ」どころか「ニタァ」・・・・をこえ、「ニマタァ、ゲヘヘへへへ」と歪んでいった。


「俺らでこうして・・・それで・・・すれば・・・」

「なるほど。では・・・・」

「ああ!!真人、謙吾!!お前らもやるぞ!!!」


「「応よォ!!」」



「「「「固有結界展開ッッ!!!」」」」



「はぁっ!?」

「え!?」

「なんで四人で出来んのッッッ!!??」

「私もいますよ?」



「完成!虚構世界ッッ!!」




そう、それはかつて彼らが運命を覆そうと発動した虚構世界。
"輝志"という世界だからこそできた、集団で行うという、奇跡の固有結界だ。


それを五人という人数で発動させるとは・・・・



「これが欲望の力ァ!!」

「素晴らしいッッ!!」

「ハッピーバースデイ!!!」

「この欲望、解放しよう」

「ふふふ、フフフフ、腐腐腐腐腐腐・・・・・」



「こいつら人間やめやがった!?」

「ティアナさん、口調荒くなってますよ!!」





この虚構世界、または固有結界。
その名を「運命踏破・虚構学園(リトルバスターズ・ステージリフレイン)」という。


かつて彼らの世界が襲撃されたときにもこれを発動させて、大いに活躍したのだが・・・・



これを発動する際に必要なのは構築のために軸、そして多くの、または強い想いだ。

この「軸」とは恭介、真人、謙吾の三人を指す。
恭介が世界を概念から引っ張り、真人がそれを「そうあるもの」だと存在させ続け、謙吾がその中で事象を変革させていくのだ。


無論、展開するために協力した人の思いは無視できないため、彼らが好き勝手出来るわけでは
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