第三章 X《クロス》
会話
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・」
稀代の天才科学者にして、最悪のテロリスト、ジェイル・スカリエッティ。
次なるキーワードを持っているのは、ある世界に隔離拘留されているその男だった。
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「ここにいたんですか」
「あ、長岡さん」
ところ戻って、「EARTH」敷地内芝生上
今はアリスと、今ここに来た長岡だけがシートに座り、ほかの人は柴犬と戯れていた。
「あの犬の名前、なんていうんですか?」
「まだ決めてないんで・・・」
「あぁ、だったらつけましょうよ。名前!」
「え?」
これはいい考えだ、と言わんばかりにポン、と両手を合わせるアリス。
そうしてう〜ん・・・と考えたのち、これはどうでしょう?と人差し指を伸ばして言った。
「シヴァ!!」
「まんまじゃないですか。却下です」
「シバ!!」
「変わってません」
「じゃあ何がいいんですか〜」
ぶーぶー言いながら長岡にも案を求めるアリスに、しょうがないですね、と考える長岡。
と、そこに静かな、夕暮れの風が流れてきて彼女の髪を軽く流した。
「風・・・ですか」
「そうですねぇ・・・そろそろ、夏ですから、ちょうどいい感じですね」
「・・・・・・凩・・・」
「え?」
「凩、なんてどうですか?」
「おお、いいですね!!いかにも柴犬っぽいですし!!」
そんな会話をワイワイとする、一人の管理者と、一人の女性。
とてもでないが、大きな因果を背負った人の会話には見えなかったそうな。
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『手続きをしておきました、ランスター執務官』
「ありがと、ルネ」
ティアナがホテルや防災課でデータ収集などを行っているルネッサに提示の報告をし、ついでに拘留所にいるスカリエッティへの面会の許可を取ってもらっていた。
相手はあの稀代の天才科学者だ。
もしかしたら、自分の知らない情報も持っているかもしれない。
「じゃあ明日の十時にそっちに行くと伝えてもらえる?」
『了解しました』
「それで・・・こっちに来るのは私と理樹、ギンガさんなんだけど、あなたも来るかしら?」
そう言って、ティアナがルネッサを一緒に来るかどうかと誘う。
会う人物は多い方がいい。
適度な数の意見は、様々な
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