第三章 X《クロス》
会話
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の彼女が連れ去らわれてしまったのは、ショックとしてはかなりのモノとなった。
「相手は上級アンデットだったらしいんだ。僕も別のを相手にしたけど・・・・恐ろしいほど強かった」
「ど・・・・・どれくらい・・・」
「僕のバリアを、破壊するくらいには」
その言葉に、ティアナたちが驚愕した。
誰一人―――あの「世界最強」ですら破壊しえなかったあのバリアを、破壊できるというほどの力を持つ敵。
しかし、だからと言って負けていいことにはならない。
「本当に・・・僕の方も危なかった・・・あと少しでヴィヴィオちゃんもだったし・・・」
「でも、それはあっちが捜査するんですよね?」
「うん、一刀のほうがね。さらにクラウドさんと観鈴さんも協力するみたいだから、まず問題ないと・・・思う」
そういって、理樹が全員に一刀から渡されたラウズカードを一枚と、予備にもう一枚渡しておく。
あのアンデットたちが現れたのが、もしもこっちで調査している彼女たちを狙ってのことならばこれは必ず必要だからだ。
「それで、手がかりをつかんだって?」
「え、ええ。それなんだけど・・・」
と、そこで理樹がこの話を打ち切り、事件の内容に話題を移した。
理樹の方では報告はしたものの、ヴィヴィオの襲撃で調査は依頼できない。
一方ティアナの方はというと・・・
「ルーテシアが言ってた・・・「ドクターのところで聞いたことのある」話だ・・って」
「そうか・・・・」
「あと、トレヴィア・グラーゼって名前も気になるな」
「マリアージュが最後に言っていたという言葉か・・・・」
大きなモニターが現れ、そこにマリアージュの映像が映し出される。
長身で、片手に剣を握り、顔の上半分を覆うバイザー。間違いない。
そして、ティアナの考えとしては、彼女らは人間ではない、というものだった。
「地下で交戦して撃破したんだけど・・・そしたらドロドロの可燃液になって崩れたのよ。直後に放水の水が来たから燃えはしなかったけど、あのままいたら間違いなく焼けてたわ」
「それが放火の原因か・・・」
「倒してもその場で崩壊して炎上・・・・なんて奴だ」
「それでいて、対象となった人物を自害させるような操作魔法の類・・・・」
「そんな奴が何体もいる?冗談きついぜ」
そう、マリアージュは言った。「自分たち」だと。
つまり、あれは人型の何か――――否、もうわかってる。兵器、だということだ。
「これから行くべきところは決まった、ね」
「ええ、話を聞く必要があるわ」
「ジェイル・・・スカリエッティ・・
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