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虚弱ゲーマーと似非弁護士の物語 −求めたのは力では無く−
Act4 妖精の国
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)の2人は、会話についてよく解っていない様子だ。
「サクヤ、何の話なの?」
「ルーに以前から聞いていた、ルー曰く本当のALO最強プレイヤーはケットシーに居る《鬼神》だと言う話だ。以前のプーカ領領主は、とある理由からアイシャを目の仇にしていたらしく、隙あらば事あるごとにケットシー領のプレイヤー達に嫌がらせ等をしていた事があったそうなんだが、その内の一つにチームワークの向上のための演習をしていた時があったそうなんだが・・・・・・って、如何して私が説明してるんだ!?続きはお前が言え、ルー!」
指摘されたアリシャはえーと口を尖らせながらも、説明役を引き継ぐ。
「――――それをプーカの大部隊が襲撃したんだけど、その演習の指揮を取ってたのが“アイツ”だったこともあって、1,2分で全員瞬殺したのよ。中にはデュエル大会の上位陣メンバーも数人いたにも拘らずねー。因みに大部隊の人数は50人くらいだった筈だよ?そんで、そん時の“アイツ”の戦闘の凄まじさと殺気による恐怖心に煽られたプーカの誰かが、まるで鬼の様だと、その戦闘の有り様は《鬼神》の如しと言われたのが始まりだったよ」
その説明だけ聞けば凄いと想像できるのですが、実際にこの目で見たわけでもないのでイマイチ実感を持てない
キリトとリーファ
(
2人
)
は、相づちを打つ程度の感情で「へー」とか「凄いな」と言う感想だけでした。
それにアリシャはあくまでも説明をしているだけであり、話題の人物を贔屓にする気も無いので特別気にする態度と反応でもないのです。
「その“彼”を今日の護衛として付けて来る筈だったと聞いていたのにな・・・」
「ニャハハハハ」
「如何して連れて来なかったの?」
「ん?アイツってばリアルが忙しいとか抜かして滅多に来ないのよ。この半年の間に来た回数は四回くらいかな?」
「忙しい人なんだな・・・・・・・・・ん?じゃあ、如何してそこまでの強さを維持出来てるんだ?」
当然の質問であるが、キリトはこのゲームのマニアックな特性を忘れているのでは?と考えたリーファがそれを指摘します。
「キリト君。ALOはどスキル制だって事忘れてない?」
「いや、忘れたわけじゃないがそれにも限界はあるだろ?最強クラスの実力を維持していくためには、そこはやっぱり定期的に
ALO
(
此処
)
に来ないと難しいんじゃないか?」
それもそうかと呟くリーファの疑問に答えるのは、勿論サクヤから説明役を押し付けられたアリシャです。
「その疑問の答えは単純明快、アイツのプレイヤースキルが人外だって事よ。素手でナイフを粉々に砕いたり、プロレスラーなどの格闘選手の元プロの不良達――――所謂くずれが十数人相手に一撃も貰わないで全員瞬殺レベルで気絶させたり、家事が発生したマンションから
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