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虚弱ゲーマーと似非弁護士の物語 −求めたのは力では無く−
Act4 妖精の国
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ら。
「これは何だ?何の写真だ!?」
「・・・・・・言って良いんですか?」
ギルバートに問い詰められた士郎は、自分の依頼主であるファブリスに聞きます。
「事が事なのでネ。事実関係がハッキリしていないから、ギルバート君が他言無用を貫」
「喋りません!」
「・・・・・・・・・」
なら構わないと、視線で事情説明を士郎に促すファブリス。
促された士郎は個人的に巻き込みたくないと言う感情を何とか抑えて、詳しい説明をする。
目を瞑ったまま全てを聞き終えたギルバートは、決意を持った目をしながら言います。
「――――その疑いについては省いた上で、この写真の事を話したい奴がいます」
「先ほど他言無用にして欲しいと忠告したばかりの筈だがネ?」
「そこを何とかお願いします!」
カウンターテーブルに両手をついて、ギルバートはファブリスに向かって頭を下げます。
そのスキンヘッドの店主の姿からは、かなりの本気度がよく解り、嘆息するそぶりを見せるファブリス。
「仕方ないネ」
「ほ、本当ですか!?」
「ただし、その場に私も同伴させるのが条件だ」
「そ、その程度でいいのでしたら!」
嬉しそうに笑顔になるギルバートから視線を外して、士郎を見ます。
「衛宮君もそれでいいネ?」
「・・・・・・ギルは意外と熱くなりやすい所が有りますから、暴走しないようにしっかりと手綱を握って下さいよ?」
「善処しよう」
そうして深夜の3人の密談は終わったのでした。
−Interlude−
次の日。
朝からちょっとしたイベントを体験した後、否が応にも事実関係を知りたくなる画像を送られた和人は、即座に家を飛び出して、送信して来た本人が営んでいる喫茶店のダイシー・カフェに来て、事情を聞いていました。
「――――早く教えてくれ。この写真は何所で取られたんだ!」
『そのゲーム内の中さ。アルヴヘイムオンラインの』
「え?」
自分の問いを返して来たのはエギルでは無く、お手洗いに続く廊下から発せられた姿なき声だった。
そうして数秒後、姿を現したのは――――。
「あ、貴方はファブリスさん!?」
「いやぁ、覚えていてくれたとは何よりだ和人君。まさか君がギルバート君が是非とも話したいと言っていた少年だとは。奇縁だなぁ!あっ、ギルバート君。トイレありがとう」
「・・・・・・・・・いえ。それにしてもファブリスさんと知り合いだったのか?」
「あ、ああ。・・・・・・前に、親父の知り合いと言う事で・・・一度だけ話したことがあったんだよ」
「?」
何とも煮え切らないキリトの態度に、何故と訝しむギルバート。
しかしその疑問の答えは
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