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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
第三話
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であり年も近い智忠に二人を連れて行いってほしい、と頼んだ。
 智忠はこれを快諾し現在に至る。

 舞鶴基地は、唯一日本海側……つまりユーラシア大陸側に面していることから朝鮮半島に近い佐世保基地同様に戦略的重要性から近年最重要拠点として整備拡大が行われており、大和・武蔵を主力とする艦隊が停泊している。また一九八一年に配備が開始された81式強襲歩行攻撃機、通称海神を多数配備し日夜訓練に励んでいた。


「やっぱり大和型は綺麗だね!本とか写真で見たことあるけど本物はもっと綺麗でカッコいい!」
「そうかそうか!そう言ってくれると連れて来た甲斐があったってもんだ!」

 嬉しそうに声を上げる正仁とそれを聞いて喜ぶ智忠、その隣で双眼鏡を覗いている成仁は口を開いた。

「兄ちゃん、大和もいいけどあっちに海神があるよ!」
「海神だって!?あのロマン溢れる全身火器だらけの人類初の水陸両用戦術機のことか?」
「そうだよ!あの姿は間違いなく海神だよ!」
「智忠おじさん、海神見てきていい?」
「おお!見ていて良いぞ!」
「「ありがとうございます!」」

 二人は智忠にお礼の言葉を述べると海神があるハンガー群へと走って行った。
 二人と入れ替わるように物陰から現れた若い軍人が不安な表情を浮かべながら口を開いた。

「大佐、宜しかったのですか?」
「何がだ?中尉?」
「何がって……正仁殿下と成仁殿下に護衛を付けなくて宜しいんですか?」

 そう言われると智忠は、中尉に向かって言った。

「忘れてた!」
「ええっ!?」
「中尉急いで二人を追いたまえ!」
「了解いたしました!」

 中尉は急いで二人を追った。その姿を見ながら智忠はほっと息をついた。

「二人に何かあったら隆仁に殺されちまうからなぁ……」

 そういうと軍帽を被り直し、軍人としての仕事に取り掛かった。








 正仁、成仁の二人は見上げていた。10mを優に超す巨大な巨人とも言うべき物を見上げていた。

「写真で見たけど…なんか……撃震と違って顔が……」
「カニみたいな顔だね……海神って」

 81式戦術歩行攻撃機こと海神をカニと言う印象を受けていた。海神は米国が開発したA−6イントルーダーを帝国軍仕様に改修したもので潜水母艦より発進し、BETAに制圧された海岸部に海中から接近して上陸を行い、後続の揚陸部隊の橋頭堡を確保するため、潜航状態から陸上形態への変形を可能とした世界初の水中可変型戦術機である。重装甲で固定武装が充実した水陸両用機。両肩に120mm滑空砲とミサイルランチャー内蔵の兵装モジュールを装備、前腕部に36mmチェーンガンを左右12基装備。兵装モジュールは水中戦闘用の魚雷装備型や水中・水上センサーを搭載した偵
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