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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
アルンへの旅路
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をフルフルと動かした。だがネザーはなおも納得できない様子で顔を顰めている。
「視線を感じる、って……。この世界にそんな第六感みたいなもの、あるんですか?」
リーファが訊くと、ネザーは右手で顎を撫でながら答えた。
「仮想世界だからといって、人間の本来の力が発揮できないわけじゃない。誰かが俺らを見ている場合、そいつに渡すデータを得るためにシステムが俺達を《参照》するが、その流れを脳が感じる、という仮説もある」
「は、はぁ……」
納得できたか否か、微妙な感じのリーファ。
「でもユイが探知できないなら、誰もいないんだろうしなぁ……」
「うーん、ひょっとしたら《トレーサー》が付いてるのかもしれない」
リーファが呟くと、キリトは眉を上げた。
「そりゃ何だい?」
「追跡魔法よ。大概ちっちゃい使い魔の姿で、術者に対象の位置を教えるの」
「便利なものがあるんだなぁ」
「それ、解除できるのか?」
「トレーサーを見つけられれば可能だけど、術者の魔法スキルが高いと、対象との間に取れる距離も増えるから、こんなフィールドだとほとんど不可能ね」
「そうか……。まあ、とりあえず先を急ごうぜ」
「うん」
ネザー1人は納得がいかない感じだが、これ以上時間を無駄にしたくないため先を急ぐことにした。
3人は翅を広げ、地面を蹴って浮かび上がった。間近に迫った白い山脈は絶壁の如く聳え立ち、その中腹に巨大な洞窟がポッカリと黒い口を開けている。不吉な冷気を吐き出しているかのような大穴目指して、リーファは力一杯翅を鳴らし、加速を始めた。
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