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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
アルンへの旅路
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いいじゃない」
「ごめーん。忘れてた」
ガクリと肩を落としたレコンは、気を取り直したように顔を上げるといつになく真剣な顔で言った。
「リーファちゃん、パーティー抜けたんだって?」
「ん……。その場の勢い半分だけどね。あんたはどうするの?」
「決まってるじゃない。この剣はリーファちゃんだけに捧げてるんだから」
「えー、別にいらない」
リーファの言葉に再びレコンはよろけたが、この程度でめげるような彼ではない。
「ま、まあそういうわけだから当然僕もついていく……と言いたいとこだけど、ちょっと気になることがあるんだよね」
「……何?」
「まだ確証はないんだけど……少し調べたいから、僕はもうしばらくシグルドのパーティーに残るよ。__ネザーさん、キリトさん」
レコンは、彼にしては最大限に真面目な様子で2人に向き直った。
「彼女、トラブルに飛び込んでく癖があるんで、気をつけてくださいね」
「あ、ああ、わかった」
「……こいつも似たようなものだけどな」
どこか面白がっているような表情で頷くキリトとは裏腹に、ネザーは周りに聞こえない程度の小声で彼の悪口を呟いた。
「それから、2人に言っておきますけど、彼女は僕のンギャッ!」
語尾の悲鳴はリーファが思い切りレコンの足を踏みつけたことによるものだ。
「余計なこと言わなくていいのよ!しばらく中立場にいると思うから、何かあったらメールでね!」
早口でまくし立てると、リーファは翅を広げ、フワリと浮き上がった。
名残
(
なごり
)
惜
(
お
)
しそうな顔のレコンに向かって、大きく右手を振る。
「……あたしがいなくても、ちゃんと随意飛行の練習すんのよ。後、あんまサラマンダー領に近づいたらダメよ!じゃあ!」
「り……リーファちゃんも元気でね!すぐ追いかけるからね!!」
と涙を滲ませて叫ぶアバターの中身とはどうせすぐに学校で会うというのに、それなりの別れの感慨がこみ上げてきてしまって、リーファは慌ててクルリと向きを変えた。北東の方角を見据え、翅を広角に固定して
滑空
(
かっくう
)
を始める。
すぐに隣に追いついてきたとキリトが、笑いを押し殺したような表情のまま言った。
「彼、リアルでも友達なんだって?」
「……まあ、一応」
「ふぅん」
「……何よ、そのふぅんってのは?」
「いや、いいなあと思ってさ」
キリトに続けて、彼の胸ポケットからピクシーも言った。
「あの人の感情は理解できます。好きなんですね、リーファさんのこと。リーファさんはどうなんですか?」
「し、知らないわよ!!」
つい大声で叫んでしまい、リーファは照れ隠しにスピードを上げた。レコンの直球な態度にはいい加減慣れて
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