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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
風妖精との出会い
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中に墜落した。
予想外のことに、リーファと3人のサラマンダーの動きが止まった。呆気に取られて乱入者を凝視する。
「うう、いてて……。失敗したな」
緊張感のない声が放たれたと同時に、「練習不足だな」と放ちながらもう1人、別の黒い人影が同じく
灌木
(
かんぼく
)
から降りてきた。
墜落してきたのは、浅黒い肌の男性プレイヤー。つんつんと尖った威勢のいい髪型、やや吊り上がった大きな眼、どことなくやんちゃな少年といった気配を出している。
優雅な着陸をしたもう1人は、紫がかった白い肌の男性プレイヤー。
艶
(
つや
)
やかな
紫黒
(
しこく
)
色のショートヘアが額に垂れている。きりっとした大きな眼。クール系美男子を思わせる。
東と南の辺境にテリトリーを持つスプリガンとインプがこんな所で何を、と思いながら彼ら2人の装備をチェックしたリーファは眼を疑った。スプリガンは黒い簡素な
胴着
(
どうぎ
)
にズボンのみ。インプも同じような格好だが、胴着とズボンが紫色だった。アーマーの類はなく、武器は背中に装備された貧弱な剣が1本。どう見ても初期装備そのままだ。初心者がこんな中立域の奥深くに出てくるとは何を考えているのか。
右も左もわからない新米プレイヤーが
無惨
(
むざん
)
に狩られるシーンを見るに忍びなく、リーファは思わず叫んだ。
「何してるの!速く逃げて!!」
だが2人の少年は動じる気配もない。まさか他種間ならキルありというルールを知らないのだろうか。
黒衣のスプリガンが右手をポケットに突っ込むと、リーファと上空のサラマンダー達をぐるりと見渡し、声を発した。
「重戦士3人で女の子1人を襲うのはちょっとカッコよくないなぁ」
「なんだとテメエ!!」
のんびりした言葉に激発した2人のサラマンダーが、宙を移動して2人の少年を前後から挟み込んだ。ランスを下方に向け、突進の姿勢を取る。
「くっ……」
リーファが助けに入ろうにも、リーダー格の男が上空でこちらを
牽制
(
けんせい
)
しているためうかつに動けない。
「2人でのこのこ出てきやがってバカじゃねえのか。望み通り、ついでに狩ってやるよ!」
スプリガンの前方に陣取ったサラマンダーが、音高くバイザーを降ろした。直後、広げた翅からルビー色の光を引きつつ突撃を開始。
初心者にどうにかできる状況ではなかった。ランスが体を貫く瞬間を見たくなくて、リーファが唇を噛んで眼を逸らせようとした__その寸前。
信じられないことが起こった
右手をポケットに突っ込んだまま、無造作に左手を伸ばしたスプリガンが、必殺の威力をはらんだランスの先端をガシッと掴んだのだ。ガードエフェクトの光と音が空気を震わせる。呆気に取られて眼と口がポカンと開けるリーファの眼前で、スプリガンの少年はサラマンダ
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