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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
妖精の世界
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よこのゲーム……。GMサポートはないのか……」
首を捻りつつ再びコマンド群を辿ろうとして、キリトはふと何か記録に引っかかるものを感じた。スキル一覧窓に眼を戻す。なぜか、熟練度の数値に見覚えがあるような気がした。
同時に、俺は悟った。
これらのスキル全て、俺とキリトがSAO世界で2年をかけて鍛えた各種スキルの熟練度数値そのままだ。いくつか欠損しているのもあるが、それらはこのALOと共通していないだろう。つまり、浮遊上アインクラッドと共に消滅したはずの2人の最終ステータスが今、眼の前に表示されているのだ。
しかし、ここはSAOではない。異なる会社が運営するまったく別のゲームなのだ。ナーブギアでログインしたのが原因かと思われるが、ここでは確かめようもなかった。
何だかんだかわからない状況だが、とりあえず他の情報がないか探ることにして、2人は自分のウィンドウに眼を通した。お互いアイテム欄を開いてみる。
「うわ……」
「これもか」
そこに現れたのは、激しく文字化けした数十行もの
羅列
(
られつ
)
だった。謎の漢字、数字、アルファベットが入り混じり、何が何やら見当がつかない。
多分、これも2人がアインクラッドで所持していたアイテム群の
残滓
(
ざんし
)
なのだろう。やはり何らかの原因で、旧ネザー及び旧キリトのデータがこの世界に存在するのだ。
「あっ……待てよ……」
キリトはある可能性に思い至った。
アイテムが残っているなら、《アレ》もあるはずだ。アイテム欄を食い入れるように見つめ、指先で画面をスクロールしていく。
「頼む……あってくれ……頼むよ……」
意味をなさない文字列の
奔流
(
ほんりゅう
)
が高速で瞬く。心臓が早鐘のように鳴り響く。
「何を探してるんだ?」
文字列をスクロールし続けるキリトが何を探しているのか。俺の問いには答えずスクロールを続行する。
__その時。
「……あった!」
キリトの指が無意識のうちにピタリと止まった。その下に、暖かなライムグリーンに発行するアルファベットの並びがあった。《MHCP001》。
呼吸をするのも忘れ、キリトは震える指でその名前に触れた。アイテムが選択され、カラーが反転する。指を移動させ、アイテム取り出しボタンを押す。
ウィンドウの表面に、滲むように白い輝きが浮かび上がった。光はすぐに小さなオブジェクトへと
凝集
(
ぎょうしゅう
)
する。
涙
(
るい
)
滴
(
てき
)
型
(
がた
)
にカットされた、無色透明のクリスタル。中心部分がトクン、トクンと瞬いている。
キリトは両手で宝石を
掬
(
すく
)
い取ると、そっと持ち上げた。それと同時に距離を取っていた俺が宝石を見ようと1歩、2歩、3歩と近づいた。
掬い取られたその宝石から、
仄
(
ほの
)
かな温も
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