暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Rider-Awakening Clock Up
新たな冒険
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レプラコーン、音楽妖精族プーカ、闇妖精族インプ。
9妖精種族の中から選択しようとする。今の俺は真剣にゲームをプレイする気などないので種族はどれでもよかったが、それなりにこだわりがあったので、闇妖精の《インプ》を選択し、OKボタンをタッチした。
全ての初期設定が終了し、幸運を祈ります、という最後の人工音声に送られ、俺は再び光の渦に包まれた。事前に調べた結果、それぞれの種族のホームタウンからゲームがスタートするらしい。床に立つ感触が消え、浮遊感、次いで落下感覚に見舞われる。光の中から、徐々に異世界が姿を現す。深い闇に包まれた小さな町の上空に俺は出現する。
2ヶ月ぶりに味わうフルダイブ型ゲームの感覚が、仮想の全身の神経を甦らせていくのを感じながら、俺は洞窟のある町の中央に近づいていく。
__その時。
いきなり全ての映像がフリーズした。あちこちでポリゴンが欠け、
雷光
(
らいこう
)
めいたノイズが視界のそこかしこを這い回る。モザイク状に全オブジェクトの解像度が減少し、世界が溶け崩れていく。
「なんだ!?何が起こってるんだ!?」
驚く暇もなく俺は、再び猛烈な落下状態に陥った。途方もなく広い暗闇の中を、果てしなく落ちていく。
虚無の空間に吸収されていく。まるで、自分の心の闇に吸い込まれていくようだった。
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